マイクロソフトが新奇性を追い求めた結果、その製品の使い勝手が損なわれている。マイクロソフトには、膨大な数のユーザに責任ある態度を示し、もっと質の高い製品にしていくことが必要だろう。 黒須教授 2014年12月8日 最近はどうなのか知らないが、以前、シアトルのマイクロソフト本社には数十人から百人ほどのユーザビリティ担当者がいて、ユーザビリティ活動を熱心にやっている、と同社の人から聞いたことがある。それを聞いて、それは心強いことだと思ったのだが、さて、実際の製品のユーザビリティはどういう状況になっているかというと、実に様々な問題を内包していて、とてもユーザビリティやUX活動を熱心に行っているとは思われない。今回のコラムの意図は、マイクロソフトという会社を叩くことにあるのではなく、いまや世界中の基本ソフトとなってしまっているWindowsやOfficeをもっと質の高い製品にしてもらいたい、という