米Amazon Web Services(AWS)は2010年4月28日(米国時間)、シンガポールのデータセンターで仮想マシンホスティング「Amazon EC2」やオンラインストレージの「S3」といった各種サービスの運用を始めた。既設の米国東西、欧州の各センターと合わせて、計4群となる。次はどの地域に展開するのか。ネットワーク寄りの視点から推理した。 日本のAWSユーザーにとって幸いなことに、シンガポールの次は、日経コンピュータの既報通り2010年内にアジアにもう一つセンターが稼働する。Amazonの本業となるECサイトのサービス地域である日本および中国が有力な候補で、国内ユーザーにとってはいずれにせよ近い。 データセンターとの距離は、システム性能に直結する。距離が近いほどネットワークの実効速度が上がるからだ。インターネットのプロトコルであるTCP/IPでは、通信相手の応答を待つ必要がある