“文具王”の異名を持ち、文具メーカーでユニークな商品を生み出し続ける高畑正幸氏が、最新文具の奥深~い世界をナビゲート。 ホチキスの開発は、以前にご紹介したサクリフラットが集大成だと思っていたら、これまでの進化は、全てこのためにあったのかと思うような、究極といっても過言ではないホチキスが登場した。その名は「Vaimo11(バイモ・イレブン)」。ネーミングは普通のホチキスの「倍も!」とじられるという安直なものだが、いきなり2倍である!このあいだは半分の力でとじたかと思えば、今度は2倍もとじるのだ。また何かだまされたような話だ。 普通のハンディタイプのホチキスのとじ能力はだいたい20枚前後。それに対して、Vaimo11はその2倍の40枚を片手でとじるハンディホチキスというのだ。そんなばかな! 使ってみるとたしかに40枚の紙を「パチン!」という勢いのある音とともにフラットクリンチ(裏側がフラットに