この連載では、企業でのアプリのプロモーション活用から、スマートフォン広告で重要な位置を占めるテクニカルな運用型広告、メディアやアプリ・マーケットなどの市場環境を含め、“デジタルマーケティングの今”をお伝えする。 前回は、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを活用したマーケティング手法「+Mobile」の事例などを紹介した。今回はその関連として「O2O」や「オムニチャネル」に触れる。 生活者を顧客化するツールとしてのO2O ここ数年、流通現場ではO2Oやオムニチャネルという概念がもてはやされ、成功事例も生まれ始めている。ただ実感としては、その進捗は決して早くはない。 それはなぜか。なぜ多くの企業はO2Oにもう一歩、踏み込めないのだろうか。要因はさまざまだろうが、重要なポイントの一つとして、O2Oを単に販売活動の一環と位置付けている企業があまりに多いことを指摘したい。 施策における