税法では帳簿等の国税関係書類の作成・保存義務が定められていますが、これらの書類は紙で保存することになっています。ですので、会計ソフトを使っていても、その保存データは税法上の書類とは認められず、出力して初めて税法上の書類になるため、紙での保存が必要です。 しかし近年のIT化進展に伴い、コンピュータを使用した帳簿作成が一般化していることから、電子データによる保存が認められるようになりました。この、法律で認められた「電子的記録」が「電子帳簿」です。 「電子帳簿」は帳簿だけではなく、決算関係書類や取引関係書類も対象 「電子帳簿保存法」は「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律」という長い名前の法律の略称です。その略称から、対象が帳簿だけと勘違いされやすいのですが、帳簿だけではなく、その内容は多岐にわたり、現在保存が義務付けられている国税関係帳簿書類のほぼ全部を対
