ベネチア国際映画祭で濱口竜介監督が「悪は存在しない」で銀獅子賞を得た。ベルリン、カンヌに続き、3大映画祭すべてでの受賞を44歳の若さで達成した。なぜ濱口監督は急激に世界の注目を集めたのか。インタビュ…
<後編はこちら> サブスクの選別が始まった 2022年に開催された日本アニメーション学会 産業研究部会主催のイベント「Z世代の動画視聴――配信と倍速再生の実際」から、「ITジャーナリスト西田宗千佳×まつもとあつし対談」を前後編でお届けします。 三省堂が選んだ「今年の新語2022」にて『タイパ(タイムパフォーマンス)』が大賞を獲り、早送りで動画を見る若者の存在がクローズアップされる昨今、ユーザーの動画視聴行動にはどのような変化が起こっているのでしょうか? ◆ まつもと はじめに西田宗千佳さんから「『レイヤー構造』で考察し直す動画視聴行動」というお話をいただき、その後ディスカッションに入りたいと思います。 西田 よろしくお願いします。まず、私のほうから簡単な講演をさせていただきたいと思います。 本題に入る前にみなさんと目線合わせのようなことをしておきたいな、というのが1つの目的です。目線を合わ
Vol.121-2 本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは映像配信サービスにおけるAmazonとAppleの覇権争い。そもそも日本とアメリカで映像配信の普及には違いがあることを解説する。 ↑Amazon「Fire TV Cube」(1万9980円)。オクタコアプロセッサーを搭載し、Fire TV Stick 4K Maxの2倍のパワフルさがウリだ。Wi-Fi 6にも対応した。Fire TVシリーズでは初めてHDMI入力端子を搭載し、Fire TV Cubeと接続したブルーレイレコーダーなどを楽しんでいるときも、Alexaのサービスを利用できる 映像配信というビジネス形態は、インターネットがいわゆる「ブロードバンド」と呼ばれるようになり、家庭でも高速回線を使うのが当たり前になった、2000年代にはすでに存在していた。ブロードバンドの普及
11月4日にスタートした、ネットフリックスの広告つきプラン「広告つきベーシック」について多くの業界関係者が懸念していた騒動が持ち上がった。 11月16日、共同通信はNHKがネットフリックスに対して配信停止を要求したと報じた。 ネットフリックス上で配信されるNHKの番組に広告が表示されることについて、NHK側が抗議したのだ。開始前からそうした観測記事は出ていたが、NHKが実際に動いた形だ。 各社への取材から、この背景を分析する。 NHKのネトフリへの申し出は「事実」 共同通信などの報道は事実なのか? NHK広報は「遺憾の意と厳重な抗議を伝え、配信停止を申し入れたのは事実」と答える。 「ネットフリックス側に説明を求め、対応を協議してきたが、4日に開始されたネットフリックスの新しいプランはNHKが想定していたものと大きく異なっており、これほどの大きな変更であれば、十分な時間的余裕を持って説明すべ
Amazonは、オーディオやビデオ系のハードとサービスの拡充を進めている。10月末日には「Fire TV Cube」の第3世代、および「Echo Studio」の新色グレーシャーホワイトを発売した。 さらに11月1日からは、シャッフル再生に限るものの、プライム会員特典となるAmazon Musicの再生可能楽曲数が「1億曲」に拡大した。 これらは一体、どういった意味を持つのか。実際にFire TV Cubeを触りながら考えてみた。 日本でもシェアが大きな「Amazon Prime Video」 日本でもっともシェアの大きな映像配信サービスはなにか? Amazonは自身で契約者数を発表していないものの、外部機関の複数の調査によると、有料配信でのトップシェアは「Amazon Prime Video」であることは間違いない。しかも他社に対して、かなり大きな差をつけてのトップとみられる。 世界的に
ネットフリックスが、かねてより導入を表明してきた「広告モデル」の新料金プランを発表した。 新プラン名は「広告つきベーシック」。日本では11月4日(金)午前1時より提供が始まり、料金は月額790円。従来の最安値だった「ベーシック」(月額990円)から200円安くなる。 同社の狙いは「会員数伸び悩みからの脱却」だ。 今回、ネットフリックスCOO(最高執行責任者)兼CPO(最高製品責任者)のグレッグ・ピーターズ氏らエクゼクティブからのコメントも得られた。コメントと重ね合わせながら新戦略を分析していく。 「ベーシック」を広告ありで200円値引き 新プランの名称は「広告付きベーシック」。ネットフリックスにはこれまで、ベーシック・スタンダード・プレミアムという3つの料金プランがあった。 違いは主に、画質と同時に視聴できる端末数の違いだ。名前からもわかるとおり、広告付きベーシックは、「ベーシック・プラン
ドンキ、「チューナーレステレビ」大ヒットの裏で 知られざる”苦闘”があった… ドンキの「チューナーレステレビ」が絶大な人気を誇る。知られざる舞台裏があって…。 NHKも、地上波も、BSも映らない──。「チューナーレステレビ」が大ヒットし、様々な企業が市場に参入している。 その先駆けとなったのが、ドン・キホーテだ。今やすっかり大人気になったが、大ヒットまでには知られざる「苦闘」があったようで…。 ■若い世代にも刺さる 「チューナーレステレビ」は、一般的な地上波用チューナーを内蔵していない代わりにNetflixやYou Tubeなどのネット動画を視聴できる基本ソフト「android TV」を搭載したテレビだ。昨今、若い世代の「テレビ離れ」が囁かれているが、そうした世代の興味もそそったようだ。 大学生になって東京に上京し、現在社会人2年目の男性Aさんも「チューナーレステレビ」の購入を検討している
エンタメ 【連載】西田宗千佳のネクストゲート 第2回 映像配信に吹く逆風。「Netflixの会員減少」から見える現状 映像配信には逆風が吹いている、と言われる。 それを象徴するのは、Netflixが「2023年前半に広告モデルを一部の国から導入する」と発表したことだろう。 Netflixは2022年度に入り、2期続けて会員数が減少した。先日発表された第2四半期決算は、予想の半分ほどである97万人の減少で済んだものの、2021年度までの「右肩上がり」とは様相が異なっている。なぜそうなったのか? 映像配信自体になにが起きているのか? 改めて解説してみよう。 ユーザー数横ばいの時代に入ったNetflix 前述のように、Netflixの会員数は今年に入って減少した。 それでも全世界で2億2,000万人以上という有料会員数は他社を圧倒しており、世界最大の事業者であることに変わりはない。といっても、右
映像配信には逆風が吹いている、と言われる。 それを象徴するのは、Netflixが「2023年前半に広告モデルを一部の国から導入する」と発表したことだろう。 Netflixは2022年度に入り、2期続けて会員数が減少した。先日発表された第2四半期決算は、予想の半分ほどである97万人の減少で済んだものの、2021年度までの「右肩上がり」とは様相が異なっている。 なぜそうなったのか? 映像配信自体になにが起きているのか? 改めて解説してみよう。 ■ユーザー数横ばいの時代に入ったNetflix 前述のように、Netflixの会員数は今年に入って減少した。 それでも全世界で2億2,000万人以上、という有料会員数は他社を圧倒しており、世界最大の事業者であることに変わりはない。といっても、右肩上がりでずっと続いてきた同社のビジネスが、変化の時を迎えているのは間違いない。 2016年以降の同社のユーザー
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く