専門の学者さんのブログ(→こちら)に長々と素人見解を書くのは僭越で恥ずかしいと思ったのでそれはやめたのですが、せっかく書いたのにもったいないのでここに転用します ダメットの言語哲学は日本語ではめぼしい情報が手に入りにくいのですが、私が今現在おそらくこうではないかと構成したものを書きたいと思います。素人の戯言だとでも思ってお付き合いいただければ光栄です。ちなみに、ここでするのは意味論の話(例えば世界と言語との関係)なので、語用論的な例(例えば含意や命名)は枠外において考えてください。 言語への直観主義的な理解法 ダメットの主張可能性条件*1は正当化条件*2とも言われますが、こちらの方が本質を示した分かりやすい呼び名だと思います。まず、ダメットがこれを主張した基盤となった直観主義数学の話から。数学的命題(たとえばフェルマーの定理やゴールドバッハ予想)は証明によって真偽が確かめられます。数学的命