1980年、東京生まれ。片手袋研究家。町中で見かける片方だけの手袋を研究し続けた結果、この世の中のことがすべて分からなくなってしまった。著書に『片手袋研究入門』(実業之日本社)。 前の記事:「会議の間に小豆を炊いて、会議終了後にできあがったあんこを皆で食べる」という提案 > 個人サイト 片手袋大全 忍法…なのか? 先日「机上の空論グランプリ」という記事が公開された。林編集長の「机上の空論だと思うアイディアを持ってきてください」の号令で、それぞれ自慢の机上の空論を持ち寄り語らったのだ。 記事はこちらからご覧下さい 私は「鏡を反射させて300m離れた人とコミュニケーションする」という案を出した。 林さんが分かりやすいイラストにしてくれた。まったくお金がかからない通信革命である 実は子供の頃に見た『忍者ハットリくん』に、こういう回があったのだ。ハットリくんは自分の部屋にいながら、この方法で遠
ウクライナのプリピャチ近郊にあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉で1986年4月26日に起きた爆発事故は、いまだに人類史上最悪の原子力災害と位置づけられている。事故によって設定された半径30キロメートルの立入禁止区域は、現在も放射線レベルが高い状態が続いており、人の定住や居住が制限されている。 しかしやがて、この立入禁止区域の中で、予想外の生物が生き延びていることが、科学者によって発見された。Cladosporium sphaerospermum(クラドスポリウム・スフェロスペルマム、通称クロカビ)と呼ばれる、生存力の高い黒いカビの1種だ。 このカビは、放射線量が最も高いところでも生き延びられるようだ。事故が起きた4号炉の壁に、黒ずんだシミのようなカビがはびこっているのが観察された。 Cladosporium sphaerospermum Medmyco via Wikimedia ほと
HOME お知らせ一覧 [解説追加しました(10/10)]2024年ノーベル物理学賞は、「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にした基礎的発見と発明に対する業績」によりJohn J. Hopfield 氏(プリンストン大学、アメリカ)、Geoffrey E. Hinton 氏(トロント大学、カナダ)の2氏が受賞することに決定。 お知らせ一覧 [解説追加しました(10/10)]2024年ノーベル物理学賞は、「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にした基礎的発見と発明に対する業績」によりJohn J. Hopfield 氏(プリンストン大学、アメリカ)、Geoffrey E. Hinton 氏(トロント大学、カナダ)の2氏が受賞することに決定。 公開日:2024年10月8日 2024年のノーベル物理学賞は、「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にした基礎的発見と発
今年前半に出た報告書や科学論文によって、この複雑な慢性疾患の解明が進んだ。かかる確率は以前より下がったが、何年にもわたり複数の身体機能に健康影響を引き起こす可能性もあり、決して油断はできない 2020年以降、新型コロナウイルスの後遺症は世界中で大きな問題になっている。何百万人もの人々の健康や生活の質(QOL)に影響を与えただけでなく、労働生産性や労働力全体の低下をもたらし、経済に数十億ドルの損失をもたらしてきた。 【動画】新型コロナ変異株「フラート」について知っておくべきこと コロナ後遺症は科学的にもかなり注目されており、これまでに2万4000本以上の論文が発表されている。人類史上、4年間でこれほどまでに集中的に研究が行われた健康状態は他に例を見ない。 SARS-CoV-2ウイルスへの感染によって引き起こされる、長期的な健康への影響の総称が新型コロナウイルス後遺症(long COVID)だ
Experts working to stop the spread of AIDS are excited about the Sunlenca shots but are concerned Gilead hasn’t yet agreed on an affordable price for those who need them the most. The company said it would pursue a “voluntary licensing program,” suggesting that only a select number of generic producers would be allowed to make them. “Gilead has a tool that could change the trajectory of the HIV ep
The family tree of the plant kingdom (which scientists call Viridiplantae) is broad and beautiful... but also complex! Metaflora is a game that tests your green thumb by seeing how well you can navigate its leafy branches. Your goal is to figure out today's Mystery Plant in as few guesses as possible. Wrong guesses will narrow down the answer by taxonomic rank (kingdom, phylum, class, order, etc.)
Y染色体を持つオスマウスの胎仔がメスの体になる哺乳類の性決定システムは、胎児の発生過程で性別を決定する重要なメカニズムとして知られています。 人間を含む多くの哺乳類では、この性別の決定はX染色体とY染色体によって制御されています。 一般的に、XYの性染色体を持つ個体は男性(オス)に、XXの性染色体を持つ個体は女性(メス)になります。 そのため多くの人々は、「Y染色体があればオスになる」と考えがちですが、実はこれにはもう少し複雑な仕組みが関わっています。 Y染色体が存在するだけではなく、その中にある特定の遺伝子が適切に機能することが必要なのです。 特に重要なのが、Y染色体に存在するSRY(Sex-determining Region Y)遺伝子です。 この遺伝子がスイッチを入れることで、胎児の精巣の発達が始まり、結果としてオスの性別が決定されます。 このSRY遺伝子の働きは、性決定のスイッチ
予備軍を含めると日本人の約3000万人が「脂質異常症」と言われています。「脂質異常症」は自覚症状がほとんどないにも関わらず、動脈硬化を確実に進行させる恐ろしい病気。放置していると、脳梗塞や心筋梗塞などの大病につながり死に至る可能性も。そこで今回は、今知っておくべき脂質異常症の原因と対策を専門医に教えてもらいました。 今回のテーマは「〜自覚症状なく血管を蝕む!?〜脂質異常症の原因と対策」 予備軍を含め日本人の約3000万人が「脂質異常症」だと言われているそうです。脂質異常症は自覚症状がほとんどないにも関わらず、動脈硬化を確実に進行させる恐ろしい病気。放置していると、脳梗塞や心筋梗塞などの大病につながり死に至る可能性もあるのだとか。そこで今回は、今知っておくべき脂質異常症の原因と対策を専門医に教えてもらいました。 脂質異常症の基礎知識 <脂質異常症とは?> 脂質異常症とは「HDL(善玉)コレス
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 オランダのアムステルダム大学に所属する研究者らが発表した論文「Billiards with Spatial Memory」は、空間記憶を持つ粒子が同じ経路を2度と通らないよう跳ね返り続けると、多角形のテーブル上で複雑なパターンが生成されることが数学モデルにより明らかになった研究報告である。 ミツバチやアリなどの多数の生物は、餌を探す際に物理的空間の情報を記憶・マッピングする能力があり、同じ場所を通ることを避けている。また、粘菌は餌を探している間に移動した場所に粘液をマーキングすることで空間記憶を形成し、その粘液を手掛かりに、すでに探索した領域を避ける。
一部の医師を含む多くの人々が信じているように、ビタミンDのサプリメント摂取が骨折予防に役立つかどうかを検証するため、今から1年半前、2万6000人の男女を対象とした実験が行われた。結果は、ビタミンDは骨折予防に役立たないというものだった。ビタミンDを摂取している人としていない人の骨折の可能性はまったく同じだったのだ。ビタミンDの摂取量には関係なく、またカルシウムを補助的にとっても効果はなかった。 (※ビタミンDはすべての人に必要な栄養素だが、ほとんどの人は通常の食事から必要量を摂取している。そうでなくとも日光を10分間浴びるだけで、1日に必要とされるビタミンD量の約4倍を摂取することができる) 今回新たに3万6000人以上の閉経後の女性を対象に、ビタミンDとカルシウムの併用が及ぼす影響を22年間にわたって調べた大規模な研究が、医学誌「内科学紀要」に掲載された。被験者は7年間サプリメントを摂
アイルランド、ケリー州の遊歩道「ディングルウェイ」を歩く人々。最新の研究によれば、1日あたりの歩数が4300歩を超えれば、心血管疾患のリスクは1万歩程度までなら歩くほどに下がっていく。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK/NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1日9000~1万歩歩くことにより、死亡リスクは30%以上減り、心血管疾患のリスクは少なくとも20%減少する。だが、それより少ない歩数でも効果を得られることが、英国の7万2000人以上を対象とした新たな研究により示された。研究結果は3月5日付けで学術誌「British Journal of Sports Medicine」に発表された。 「何らかの活動をすれば必ず有益になります。われわれは、(1万歩程度までなら)1日あたりの歩数が多いほど、死亡リスクと心血管疾患のリスクが低下することを発見しました」とオ
英物理学者、ピーター・ヒッグス氏。エディンバラ大学で(2013年10月11日撮影、資料写真)。(c)Ian MacNicol / AFP 【4月10日 AFP】万物の質量の起源とされる「ヒッグス粒子」の存在を提唱した英物理学者、ピーター・ヒッグス(Peter Higgs)氏が8日、死去した。94歳。同氏が名誉教授を務めたエディンバラ大学(University of Edinburgh)が9日、発表した。 1929年、イングランド北東部ニューカッスル(Newcastle)生まれ。ロンドン大学キングスカレッジ(King's College London)で博士号を取得後、エディンバラ大に移った。 同大は、「彼は短い闘病の後、8日に自宅で穏やかに息を引き取った」としている。 64年、万物に質量を与える粒子の存在を理論的に予測。後にヒッグス粒子、別名「神の粒子」とも呼ばれるようになったが、発見まで
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