あの時は本当にひどかった。 実際に存在するかも怪しい「娘」の一言をきっかけに、フェミニスト、腐女子、共産党関係の運動家などがタッグを組んで大暴走。 コンテンツ潰しのための攻撃を仕掛けてきた。 もちろん、はてな内のサヨクもこれに同調して、上から目線で好き放題規制論をぶっていた。 それだけではない。 赤いきつねという定番商品、アニメという巨大産業がターゲットとなった今回と違って、 ラノベという世間から一段も二段も低く見られているコンテンツが対象だったため、オタク内からも便乗した叩きが続出していた。 ラノベ関係者から見れば、あれはまさに地獄と言っていい状況だっただろう。 最終的には、実際に書店へのラノベ平積み禁止を訴える直接行動なども起こっていたらしい。ひどい話だ。 あれ以来俺は、この国に本当の意味での表現の自由などないと思い知った。 自分が自由でいたいなら、誰かを不自由な生贄に捧げなくてはいけ