サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16e
suumo.jp
書いた人:大水洋介 1982年生まれ。青森県東津軽郡平内町出身。プロダクション人力舎所属のお笑いコンビ「ラバーガール」のボケ担当。 (画像/PIXTA) 青森は厳しく、優しい街である。 高校を卒業するまでの18年間、青森県の平内町という場所で過ごした。冬は1メートル以上の雪が積もり、毎朝雪かきをしなければ家を出られない。大きな道は除雪車が雪を片付けてくれるが、歩道は除雪出来ないので雪がどんどん溜まっていき、車よりも高い場所を歩くこともある。 僕が通っていた青森南高校は校門まで50メートルほどの一本道があり、道の両サイドが田んぼだったので風を遮るものがなく、通称「南高ブリザード」と呼ばれる猛吹雪の中登校していた。無事校門を過ぎると生きている喜びを実感できたものだ。 民家の軒先には巨大なつららがいくつも出来る。気温が上がると屋根の雪が溶けるので、油断して屋根の下を歩いていると、半分溶けたつらら
近年、住まいの断熱性を高める意識が高まっており、省エネ住宅や省エネリフォームが注目されています。現在は国や自治体独自でさまざまな補助金があるとはいえ、省エネ性能が高い住宅や省エネ性能を高めるリフォームは決して安いものではありません。そこで注目されているのが、ホームセンターなどで販売されているアイテムを使った「断熱DIY」です。 今回は、ホームセンター「CAINZ(カインズ)」を展開する株式会社カインズの宮田健義(みやた・たけよし)さんを取材。DIYで断熱性能を高められるアイテムとともに、最近の需要や商品展開の傾向などを聞きました。 DIYで断熱性能を高められるアイテム、どんなものがある? CAINZをはじめ、ホームセンターでは、DIYで断熱や結露対策できるアイテムを多数、開発・販売しています。DIYというと、のこぎりで材料を切ったり、ビス打ちをしたりと、手間がかかるイメージがあるかもしれま
フリーターが一人暮らしをしたいと思ったとき、賃貸物件をスムーズに借りられるのか、入居審査に通るのか、契約や引越しにかかるお金はどのくらいかなど、たくさんの疑問や不安が出てくるのではないでしょうか。この記事では、フリーターのみなさんの賃貸契約や入居審査に関する不安、契約の際にかかる金額などに関して、レオコーポレーションの深澤さんに詳しく聞いてみました。 フリーターは賃貸物件を借りることができる? 家賃を支払える収入が継続的にあるかチェックされている 結論からいえば、社員という形を取らない雇用形態が増えている昨今、フリーターだからといって入居を断られることはありません。入居するには入居審査がありますが、審査に通れば雇用形態に関わらず物件を借りることは可能です。ただし、不動産会社やオーナーが申し込みの段階で必ずチェックする項目があるといいます。 「当社の場合、来店時にはお名前やどういった部屋を探
筆者:たなかみさき イラストレーター。埼玉県出身。現在は東京と熊本の二拠点で生活する。作品集に『ずっと一緒にいられない』『あ〜ん スケベスケベスケベ!!』など(共にPARCO出版)。2025年2月には自身初の漫画単行本『大なり小なり』(文藝春秋)が発売。 Instagram:@misakinodon (編集部撮影) 1人で暮らした唯一の街、久我山 思えばこの32年間、ありがたいことにほとんどの時間を誰かと共に暮らしてきた。大学を卒業するまでの22年間を実家のある埼玉で、そこから2年間をパートナーと熊本で、そしてさらに1年、同じパートナーと東京の永福町で。 その彼とは別れ、1年の空白を経て、現在は熊本と東京で、いわゆる二拠点生活をしている。熊本ではパートナーと共に家を借り、東京のとある街では友人と2人で暮らす生活だ。 空白の1年の間、私は東京都杉並区にある久我山という街でひとり暮らしをしてい
一見華やかな大都会、ニューヨークでの暮らし。しかし、生活にはお金がかかる! 生活を維持するために多くの移民が働く場所、それは飲食店。 単身やってきたニューヨークで飛び込んだ先は大衆酒場。愉快な同僚と寿司との出会い、そして別れ。 仕事って、生活って、幸せってなんだろう?そんなことを考えながら寿司を巻く日々のこと。 アメリカで寿司をやるということ アメリカ人の想像する寿司の大半はロールのことであり、大衆的な寿司店では握りはあまり提供されていません。 アメリカでの握り寿司は“OMAKASE”という名称で普及していて、高級店で提供されるとても高価なものから大衆的なものまであり、日本の“おまかせ”のイメージのように、知識と経験のあるシェフが新鮮な素材を使ってその日仕入れたものの中からおすすめを握ってくれる、とは限りません。 OMAKASEを名乗っていても経験のないシェフがつくっていることもあり、アメ
書いた人:こがけん 1979年2月14日生まれ。福岡県出身。NSC東京7期。R-1ぐらんぷり 2019にて決勝進出。おいでやす小田さんと組んだ「おいでやすこが」として参加したM-1グランプリ2020では準優勝を掴んだ。 1997年の春。大学進学にともなって地元の福岡県久留米市から上京したばかりの僕は、「カルチャーのある街」での暮らしに強烈に憧れていた。地元にいた頃から映画やファッションが好きだったこともあり、東京に来れば、雑誌で目にしていたようなオシャレな暮らしがかなうのでは……と思っていた。 僕が通っていた慶應義塾大学商学部では、1、2年生向けの授業は日吉キャンパスで開講される。だから、ひとり暮らしをすることになった慶應の1、2年生の多くは、日吉駅の裏側から放射状に延びる商店街エリア、いわゆる“ひようら”に住むのだ。 ご多分に漏れず、僕もはじめは“ひようら”に家を借りた。“ひようら”は、
近年、コワーキングスペースが全国的に増えているが、三軒茶屋(東京都世田谷区)のコワーキングスペース「三茶WORK」はひと味違う。ただパソコン作業等をするだけの場所ではなく、三軒茶屋(通称・三茶)を大好きな住民たちが働きながらつながりを生み、つながった人たちと一緒に事業を始めたり、地域で餅つき大会を開催したりと、三茶の住民自身やその家族の暮らし、そして街を豊かにすることにつなげている場所だ。楽しく働くことで、街や生活を良くしていく。どういうことか取材した。
著者:ヤソメユウヤ 1988年長野県松本市出身。地方の出版社、編集プロダクションを経て、フリーの編集者に。最近は「AniTube」というメンズファッションを紹介するYouTubeチャンネルの撮影・編集をしています。そのほか、クリエイティブ肉体労働で日銭を稼ぐ日々です。 Instagram:@yasome 2年前から稲田堤という街に住んでいます。 住むきっかけになった出来事は、家の購入です。一生に一度の買い物でお馴染みの、あの家です。そして、文字通り、家が一生に一度の買い物であるとするならば、稲田堤に一生住み続ける可能性があります。一生は少し言い過ぎました。少なからず、住宅ローンが残っている33年は住みそうです。 素性が知れぬエディターの私が、どこで暮らそうが、これをご覧になっている皆様の関心ごとではないでしょう。ただ、あくまで今回の主役は、私ではなく、稲田堤。街への愛着も予備知識もゼロで、
一戸建てからマンションへ住み替えは、どのようなタイミングで考えるケースが多いのでしょうか。一戸建てからマンションに住み替えるメリットや注意点は? また、返済中の住宅ローンがある場合、住み替えは可能なのでしょうか。住み替えで後悔や失敗しないためのノウハウを、らくだ不動産の不動産エージェント、八巻侑司さんに聞きました。 一戸建てからマンションへの住み替え。どんな理由でみんな住み替えているの? 利便性の良いところに住みたいことが住み替えで多い理由 持ち家の一戸建てからマンションに住み替える理由はさまざま。新築から数十年が経過すると、建物や設備の老朽化、気密性や断熱性、セキュリティなど気になる点が出てくるものです。なかでも住み替えの理由になるのは立地や利便性。 「圧倒的に多いのは立地や利便性をより良くしたいという思いです。都心部から離れた郊外の分譲地に建てられた駅から遠い一戸建てに住んでいる方が、
インタビューと文章: 古澤誠一郎 写真: 関口佳代 進学、就職、結婚、憧れ、変化の追求、夢の実現――。上京する理由は人それぞれで、きっとその一つ一つにドラマがあるはず。地方から東京に住まいを移した人たちにスポットライトを当てたインタビュー企画「上京物語」をお届けします。 ◆ ◆ ◆ 今回の「上京物語」に登場いただくのはラッパーのSKRYUさんです。 島根県で生まれ育ったSKRYUさんは、国立大学卒業→地元の銀行に就職→1年で退職&上京を経てラッパーとして一本立ち、という異色の経歴の持ち主。地元で活動する道ではなくあえて上京を選択した背景には、「戻ってこれない場所に出ていって、ラップで生きていく覚悟を示す意味もあった」と言います。志の高いアーティストが全国から集い、「全てが早歩きになる」という東京のせわしない環境は、生来の“目立ちたがり屋”のSKRYUさんのキャリアの成長スピードを大きく加速
中古マンションを売却する基本的な流れや売却方法、売却にかかる費用、高く売るためのポイント、不動産会社の選び方、売却する際の注意点について住宅ジャーナリストの大森広司が解説する。 記事の目次 1. 中古マンションを売却する基本的な流れ 2. 中古マンションを売却する3つの方法 3. 中古マンションの売却にかかる費用 4. 【2025年】中古マンションの売却価格相場と今後の需要 5. 中古マンションを高く売る5つのポイント 6. 中古マンション売却における不動産会社の選び方 7. 中古マンションを売却する際の注意点 中古マンションを売却する基本的な流れ ここではマンションを売却するときの基本的な流れを見ていこう。 中古マンションを売却する基本の8ステップ 中古マンションを売却するときには、以下の基本的な8つのステップを踏むことになる。なお、不動産会社による買取で売却した場合は、売却スケジュール
日本各地にシェアハウスを立ち上げ、多拠点生活を続けてきた作家・ブロガーのphaさん。その生活スタイルからすると意外にも思えますが、phaさんには20代後半、友人たちと熱海に別荘を所有していた経験があるといいます。別荘購入から売却までの顛末(てんまつ)は当時、自身のブログにもまとめられ、そのリアルな体験談はインターネット上で話題を呼びました。 当時、別荘をわずか8万円で売却したというphaさん。現在40代を迎えられたphaさんに、改めて当時のことを振り返っていただき、物件購入・売却に関してどんな学びがあったかをお聞きしました。さらには、現在の暮らしや資産についての考えを伺うと、意外な言葉が返ってきました。 <phaさんプロフィール> 1978年大阪府生まれ。京都大学を卒業後、大学職員として勤務。退職後はニートに。シェアハウスのプロジェクトを立ち上げ、自身もそこで長年暮らす。2019年ひとり暮
愛知県を中心に、ゴミ屋敷の片付けから生前整理、遺品整理まで請け負う清掃サービス「片付けトントン(株式会社中西)」。掃除などの情報を発信するYouTubeチャンネルのフォロワー数は23万人を突破。一般人には掃除が難しいレベルのゴミ屋敷を手際よく片付ける様子が「爽快」「自分も片付けられるような気がしてきた」と話題になっています。 片付けトントンの元には「親が突然亡くなってゴミ屋敷状態の実家を片付けることになってしまった」「散らかった部屋に人を入れるのは恥ずかしい。でも自分ではどうにもならない」など、さまざまな悩みをもつ方からの依頼や相談が多く集まります。一人ひとりと丁寧なコミュニケーションをとりながら片付けていくそうです。 今回は、実家じまいをテーマに片付けトントンを運営する株式会社中西の高橋さんと小田さんに、生前整理や遺品整理を業者に依頼する際の交渉ポイントや自分で片付けるコツを伺いました。
取材・編集: 小沢あや(ピース株式会社) 構成: 結井ゆき江 撮影: あべあさみ ライブ&バー「秋葉原ディアステージ」から誕生したアイドルグループ「でんぱ組.inc」。2010年ごろから本格的に活動を開始し、メンバーチェンジも繰り返しながら日本武道館や国立代々木競技場第一体育館で単独ライブを開催しました。精力的に活動を続けてきましたが、2025年にエンディングを迎えることを発表。16年の歴史に幕を閉じます。 結成時からのオリジナルメンバーである古川未鈴(みりん)さんは、秋葉原ディアステージの創立時からキャストとして働き、秋葉原の文化で育ったアイドルです。エンディングを前に、アイドルを目指していた頃の想い出や秋葉原で感じた文化、そして地元である香川に対する気持ちを改めて伺いました。 メイド喫茶の面接で初めて降り立った秋葉原 ―― 電気街やアニメ、ゲームの街として有名な秋葉原ですが、古川さんが
昨今、働き方の多様化により、大都市から地方へ移住する若い世代が増えています。また、都市部ではなく自分の故郷で暮らし続ける選択をする人も。さらに現在は、大都市で暮らしていても、地方での暮らしにポジティブな印象をもっている人は多いはずです。シリーズ「ジモトグラフィー」では、故郷で暮らし続け地元の魅力を発信している、また移住によって新たな“地元”と出合い、可能性を模索する若者世代に地方で暮らす理由を伺いながら、実際に住んで感じたリアルな声に耳を傾けていきます。 SNSの総フォロワー数が20万人を超える人気の動画クリエイター、大川優介さん。Appleをはじめさまざまな企業とのコラボレーションで世界的に活躍しています。 2023年、東京在住だった大川さんは仕事のスタッフとともに京都へ移住し、周囲を驚かせました。いったい、何が彼をそうさせたのでしょうか。新天地の京都で暮らす大川さんに、移住の理由から現
2024年秋、神奈川県三浦市に60代で新居を構え、東京との二拠点生活を始めた河野純子(かわの・じゅんこ)さん。「人生100年時代」の生き方を提案する会社、ライフシフト・ジャパンの取締役で、著書『60歳の迎え方 定年後の仕事と暮らし』(KADOKAWA)を上梓したばかりの河野さんが、「60代の今、なぜ家を建てたのか」お話を伺った。 60歳の記念として三浦市に別邸を建てようと決意 三浦市の丘の上、玄関を開ければすぐ油壷湾(あぶらつぼわん)が見渡せる家。これが河野さんの新居だ。 「漠然と”東京のほかに拠点をいつか持ちたいなぁ”とは思っていたんです。ただ、いつか、いつかと言っているだけでは、その” いつか”は来ないんですよね。私の“生誕60年記念”の一大プロジェクトとして、別荘兼仕事場を建てようと決心したんです」
取材・編集: 小沢あや(ピース株式会社) 構成: 結井ゆき江 撮影: あべあさみ 小学5年生からハロプロ研修生として活動を始め、2021年にOCHA NORMA(オチャノーマ)としてデビューした石川県加賀市出身の中山夏月姫(なつめ)さん。2023年からは加賀温泉郷観光大使に就任し、地元の情報を発信しています。 今回は中山さんに、石川の伝統工芸品である漆器の魅力や、上京して改めて気づいた加賀の良さ、そして2024年1月に起きた能登半島地震とボランティア活動について伺いました。 「加賀温泉駅」が北陸新幹線の停車駅に! 東京からのアクセス楽々 ―― 中山さんが上京して2年が経ちました。離れてから改めて気が付いた地元の良さ、パッと浮かぶのはなんですか? 中山:一言で言うと、「人の温かさ」ですね。街を歩いていると知人や、エフエム石川でパーソナリティーを務めるラジオ番組のリスナーさんから、「活動を通し
全国各地で公園の利用制限が増えていますが、ただでさえ街中で子どもたちが集える場は、実はなかなかないもの。そんななか、群馬県前橋市にある電気工事企業「ソウワ・ディライト」は、子どもたちをはじめ、地域の人たちに「誰でも使えるスペース」を開いています。アスレチックスペース、子ども専用の世界一小さな本屋さんに、バーベキューができる屋外キッチン、なんとミニ牧場まで。小さく始めたスペースはどんどん拡張されていき、自然と放課後・休日に子どもたちが集まってくるようになりました。街の電気屋さんがあえて取り組む場づくりにはどんな意味があるのでしょうか。 耕作放棄地を活用してアイデアが湧いてくる庭を作る 群馬県前橋市南部にある駒形エリア。地方ののどかな街の一つです。幹線道路沿いの視界がひらけたスペースに突然現れる巨大なトランポリンの数々に高梯子。その横にビニールハウスが立ち並び、まるでキャンプ場や大きな公園のよ
兵庫県神戸市長田区に、入居者である高齢者だけでなく、さまざまな属性の人の暮らしを豊かにする多世代型介護付きシェアハウスがあると聞き、取材に訪れた。「はっぴーの家ろっけん(以下ろっけん)」には、高齢者や子どもたち、外国の方、若者など、年齢、職業、経歴の異なる多様な人々が訪れる。介護業界の常識を覆す「家」だけでなく「暮らし」も提供するサービスはどのように生まれたのか。関わる人たちに話を聞いた。
筆者:岡田悠(おかだゆう) 会社員と文筆業。『0メートルの旅』(ダイヤモンド社)、『10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい』(河出書房新社)、『1歳の君とバナナへ』(小学館)が発売中。Podcast『超旅ラジオ』を毎週更新中。 東京にはエアポケットの街がある 18歳で上京したとき、驚いたのは、どこまでも街が続いていたことだ。地方で育った僕にとって、街と街は離れているものであり、その間は太い国道でつながれているものだった。街は「点」のイメージだったのだ。 しかし、東京で電車に乗っていると、車窓から見える景色には、いつまでも街が続いている。街と街がシームレスにつながって、また次の街が始まる。街が「面」として存在していて、歩いても歩いても、次々に個性的な街が現れる。東京のそんな所が面白くて、もう20年近く住んでいる。 東京のいろいろな街に住んだ。JR中央線沿いの個性的な街。恵比寿周辺の刺激
2024年春、東京都墨田区の賃貸マンション1階に「オラ・ネウボーノ」が誕生し、話題になっています。曜日や時間でさまざまなお店が出店する3つの「シェアキッチン」があり、フードコートのようにそれぞれのお店のメニューをテーブルで思い思いの食事を楽しめるほか、センスのよい雑貨なども販売されています。手掛けたのは、「1階づくりはまちづくり」をモットーにした「喫茶ランドリー」をはじめ、街の新しい居場所を次々と生み出している田中元子(グランドレベル)さん。ユニークな施設が生まれた背景と今後の思いを聞きました。 “孤育て”にならない! 居心地よく自然と人の輪が広がる 「オラ・ネウボーノ」が誕生したのは、東京都墨田区、菊川駅(都営地下鉄新宿線)から徒歩3分にあるマンションの1階。大通りに面しており、取材で訪れると、店頭は何やら楽しげな雰囲気。この「オラ・ネウボーノ」に足繁く通っているのは、Sさんと娘さん。上
建築家との家づくりは、理想の住まいを手に入れる最良の方法のひとつ。特に新築の一戸建てでは設計の自由度も高く、こだわりの強い人でも自分に合った住宅を実現することができます。一方で、選択肢が多すぎて、本当に自分の住みたい家にすることができるのか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。 擁壁(※)の上から道路に向かって梁を突き出すように立つ、一風変わった外観の住宅に住むご夫妻に、このような設計に至った過程と暮らしぶりをお聞きしました。 ※斜面が崩れるのを防ぐための壁状の構造物 当初の要望を覆した土地選び 自身も建築の仕事に携わっているという前田さん(夫)。以前から新築の一戸建てに住みたいと考えていた前田さん(夫)は、大学時代の同期で建築設計事務所awn所属の建築家、江島史華(えじま・ふみか)さんに住宅の設計を依頼しました。江島さんは、どのような暮らしがしたいのか、3人でイメージをすり合わせるこ
著者:中村悠介 編集者。2012年よりレーベル「Happenings KYOTO」を運営し、音楽作品のリリースやコンサート、展覧会の制作などに携わる。京都精華大学メディア表現学部非常勤講師。 Instagram:@happenings_kyoto オーバーツーリズム真っ只中の京都市内の中心部。現在、自分が住むマンションは三条京阪駅から歩いてほど近い場所。鴨川の東側で、周りはホテルなどの宿泊施設に囲まれている。 気が付けば、京都市内に住んで早25年。自分のアドレスを振り返ると、最初は四条大宮で、そこから御幸町六角のマンション。そのマンションが老朽化のため取り壊しが決まり、現在の東山三条に。それが10年前。 その引越しは急に決まったこともあり、まずは駅に近いことを条件に物件を探し、なんとなく決めた。東山三条に住んでみて気が付いたのは、なにかと利便性が高いけれど、商業地の忙しない雰囲気がないこと
著: 川添 2019年、海外ボランティアから帰国し、京都市左京区の聖護院に住むことになった。もともと帰国したら結婚する予定で、妻が聖護院にファミリーマンションを借りていたことから、そこで同居することになったのだ。聖護院という土地については詳しくなかったけど、住んでみたらとてもいいところですぐに好きになった。後に家を建てるときも、近くに空いている土地がないかしばらく探したぐらい、この場所になじんでいった。平安神宮と共にあった聖護院での生活 帰国した月に婚姻届を出し、二カ月後に式を挙げた。結婚の準備って普通は半年から1年ぐらいかけてやるもんだと思っていたから、怒涛(どとう)のスピード感だった。妻のお母さんが大病を患っており、体の自由が効くうちにやれることをやりきってしまおうという試みだった。結婚式は自宅からも近い平安神宮で挙げた。平安神宮は妻の両親にとって思い出の場所で、そんな場所で挙式するこ
2024年7月から兵庫県神戸市とJR西日本が連携して取り組んでいる「団地まるごと駅マエ化プロジェクト」。これは郊外団地の「駅からちょっと遠い」問題を、住宅と移動手段をセットにしたプランで解決を図る実証実験。具体的には、神戸市が指定する住宅に入居すれば、JR西日本の通勤定期券と電動マイクロモビリティのシェアサービスの利用クーポン券が手に入る仕組み。駅から住まいの距離が縮まることで、郊外団地の暮らし方に変化が生まれそうな気配だ。 団地の空き家を抑制するきっかけづくりに 実証実験の舞台となるのは、神戸市の都心から西へ約15kmに位置し、神戸市垂水区と明石市にまたがる明舞(めいまい)団地。なだらかな丘陵地に集合住宅が立ち並び、その規模は南北約3km、東西約1kmにも及ぶ。多くの人が最寄駅のJR朝霧駅からバスを利用するものの、住む場所によっては、徒歩の場合、アップダウンのある道のりを20分以上歩く必
特定のエリアに、全国的に名が知れた建築家が設計した建物が多く立っていることはそうあることではありません。それも100年近くも使われ続けているというならなおさら。 滋賀県近江八幡市は、1905年にアメリカから来日し、日本で数多くの建築を設計した建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが拠点とした街で、多くの建築が現役で使われ続けています。全国にファンの多いヴォーリズの建築を街の資産として受け継ぎ、市民や観光客が憩うという動きが広がっています。 細やかな気遣いが光るヴォーリズ建築 ヴォーリズ建築の魅力は、使い手のことを考え抜いた結果生まれた独自のデザインでしょう。採光・通風のための大きなガラス窓や、ベッドを用いた寝室、システムキッチンなど、現代では当たり前となった近代的なライフスタイルをいち早く設計に取り入れていました。それも、アメリカの建築がそうなっているから、という単純な考えからではありません
著者:守時 健(もりとき たけし) 元須崎市役所の職員。2013年に須崎市ご当地キャラクター「しんじょう君」を誕生させ、2016年にゆるキャラグランプリで優勝。キャラクターやSNSを駆使して、須崎市のふるさと納税寄付額を約1000倍に増やし、地方創生に貢献する。現在はSNSマーケティングに特化した地域商社「パンクチュアル」の代表取締役社長をつとめる。 スーパーゆるキャラ「しんじょう君」がいる須崎は住みやすすぎる 大阪から須崎に引越して12年になります。別に田舎が好きって訳ではなかったのですが、人が多いところは苦手でした。 広島で生まれ実家は倉敷。大阪に10年ほど住んでいたのですが、田舎暮らしも良いかなと思い立って高知県須崎市に引越してきました。須崎を選んだきっかけは偶然です。大学生の頃、たまたま旅行で須崎に行った際、ちょうど「新子まつり」が開催されていました。祭りのステージを見ていたら突然
私、フリーライターの水野康子と申します。 50代、非正規、単身世帯、マネジメント経験なし。そんな私が実家のある団地で手探りしながら理事長として駆け抜けた1年を振り返ります。 今回は、理事会の役決めにフィーチャー! 理事になって最初の活動が、前年度の2月に行われる“役決め”なのです。12名の理事の中から、なぜ私が理事長に? ベテラン理事たちが次々に繰り出す謎ムーブに翻弄されたポンコツぶりを綴ります。 ■前回までのあらすじ フリーライターの水野が離婚後、実家と同じ団地に戻って17年の月日が過ぎた。新築だった団地は竣工後42年を経過して老朽化。それに伴い住民の高齢化も著しい。7年前から始めた管理委託の取り組みは期待した成果を上げられないまま、持ち回りで任期1年の理事会メンバー12名は今年も完全委託と一部委託のはざまで揺れ動くのであった。 高齢化・老朽化団地の管理組合理事長に突然就任! 預かったの
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『リクルートの不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く