社長人事も日枝氏の一声で 「会社の雰囲気が本格的におかしくなったのは日枝さんが社長の座を退いた01年ごろからです。社長人事を含めた全てが日枝さんの一声で決まるので、社長になるには日枝さんに気に入られるしかない、として皆いかにゴマをするかに腐心するようになった。逆に、日枝さんの覚えさえめでたければ大丈夫だよね、という雰囲気になっていきました」(前出のフジ元社員) お気に入りが登用されるだけではなく、 「いずれ自分の脅威になるような優秀な人を偉くせずに外に出してしまうのも日枝さんのやり方。さかのぼると、『オレたちひょうきん族』や『笑っていいとも!』を手がけた横澤彪(たけし)さんは社長どころか役員にもなれなかった」 とは、フジ元役員。 「あと、日枝さんは気に入らないとすぐに切ってしまう。13年に社長になったお気に入りの亀山千広さんは4年、その後の宮内正喜さんは2年、遠藤龍之介さんは2年、金光修さ