この番組の制作を担当したディレクターの門脇陸です。既に番組をご覧になった方もそうでない方も、この文章をお読みいただきありがとうございます。11月の初回・北海道ローカルでの放送で大きな反響をいただきまして、弱冠27歳の私が、50年以上続く安全地帯というバンドの取材を進める中で、番組に収めきれなかった情報や、何を考えて作っていたのか。全国放送になったこのタイミングで、改めて振り返りたいと思います。 (※一部、ネタバレを含みますので、ご了承下さい。) 番組の骨を支えたピース 取材初期、既出の情報以外見つからず、苦しい時期が続きました。今の旭川には、彼らが良く通った店も、最初の練習場も、見ていた景色も、様変わりしているか無くなってしまっていました。そんな中出会ったのが、安全地帯界隈では“ファン1号”“ファン2号”の愛称で知られる本山美幸さんと石丸靖之さんです。「初めて安全地帯を見た中学時代から、今