5月8日、キヤノンはスウェーデンのネットワーク監視カメラメーカー、アクシスコミュニケーションズAB(通称アクシス)の買収が同月5日付で終了したと発表した。買収額はキヤノンのM&Aでは過去最高額の3337億円とみられている。これによりキヤノンはアクシス株式の84.0%を取得、手続きが済み次第、連結子会社化する予定だ。買収額は、2015年2月9日のアクシス株終値に49.8%を上積みした額だという。 アクシスは1984年設立のネットワーク監視カメラ世界最大手で、96年にインターネット接続により遠隔地から広域利用できるネットワーク監視カメラを世界で初めて開発した。現在、世界179カ国・地域に進出、14年12月期の売上高は約770億円。世界シェアは21.0%(14年、金額ベース/テクノ・システム・リサーチ調べ、以下同)。 同カメラは遠隔地から防犯・防災向けの監視ができるのはもとより、小売業などでは映