軍とその傘下にある準軍事組織が激しく衝突しているアフリカのスーダン。 これまでに400人以上が死亡、各国の政府が自国民を国外に退避させる動きが進んでいます。 スーダンでいったい何が起きているのか。 なぜ軍内部で衝突しているのか。 詳しく解説します。 (カイロ支局記者 スレイマン・アーデル/国際部 小島明) スーダンってどこにある? アフリカの北東部に位置するスーダンは人口4500万あまり。 世界最長のナイル川が流れ、国土は日本のおよそ5倍。アフリカの中では3番目に大きな国で天然資源も豊富です。 そもそもスーダンってどんな国? スーダンでは長年、独裁的な政権が続いてきました。しかし、2019年4月、パンや燃料の値上げに抗議する市民のデモをきっかけに、軍がクーデターを起こして独裁的なバシール大統領は失脚しました。 バシール元大統領(2015年) クーデターの後、暫定統治を続けていた軍は民主化勢
