九月 @kugatsu_main 「村上春樹の主人公は、すぐ女性の見た目をジャッジするからキモい云々」の話を見た。が、個人的には本当にキモいのはそこじゃないなと思う その一歩手前、「性行為が自他や世界を理解する鍵であり、そのために見た目へのジャッジが必要」みたいな精神傾向、そこが根本的にキモいと思う。味でもある 2025-03-08 01:54:54

駆け出しの時期に書いたストーリーの2度目の書き直しを発表した村上春樹(2023年10月、スペインのアストゥリアス皇太子賞授賞式で) SAMUEL DE ROMAN/GETTY IMAGES <村上春樹の『街とその不確かな壁』英訳版がこの冬に刊行された。壁に囲まれた街にこだわった理由とは?> たいていのアーティストには、何度も立ち返るアイデアやテーマがあるものだ。それを練り直したり、書き直したりして、新しい作品に昇華させる。それはこだわりというよりも、どこか取りつかれている感じに近いかもしれない。 だが、小説家が駆け出しの頃に書いたストーリーを、キャリア半ばに書き直して発表し、さらに円熟期もかなり入ってから、磨きをかけて、三たび発表するのは珍しい。 村上春樹が『街とその不確かな壁』(2023年4月刊)でやったことは、まさにそれだ。初期に書いた中編小説『街と、その不確かな壁』を、1985年に『
短編集「回転木馬のデッド・ヒート」より「レーダーホーゼン」を考察します。レーダーホーゼンとは、ドイツ伝統の吊りベルト式の半ズボンです。 ざっくりとしたお話の流れは、著者が著者の奥さんの友人(30歳過ぎの独身女性)の、「半ズボンが原因で、母が父を捨てた」という体験談を聞いているというものです。その時に(当時大学二年生)、語り手の女性もついでのように母親から捨てられてしまうお話です。 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) 作者:村上 春樹 講談社 Amazon 四段プロット あらすじの代わりに 問題の抽出 なぜ離婚を決意したのか ポイントは半ズボンにある 「やるべきこと」と「やりたいこと」 目の前にいない夫 関連する作品 おりと澱と檻 はじめに・回転木馬のデッド・ヒート 「生いたつにつれ牢獄のかげは、われらのめぐりに増えまさる」 全力考察 目の前にいない人をどれだけ想えるか まとめ 202
村上春樹氏が居たウェルズリー大学で2023年春学期を過ごした「わたし」の記録です。 1.伯母の町に春樹が来る「私には母の姉にあたる伯母がいるの。ねえねって呼んでた。オレンジのラパンっていう車に乗ってる、まつ毛がくるんと上がったひと。車に乗ったらいつも『ラパパパパパパン、不思議な笑顔♪』って歌を歌って、前方のミラーにかけた匂い袋が揺れてて。ラックには、ねえねが好きな槇原敬之のCDが数枚入ったケース。マイケルジャクソンも好きで、スリラーを流しては怖がる私を笑ってた。何より凄いのはね、ねえね、本を読むの!よしもとばななと、村上春樹。そんなに本の虫って訳じゃないんだろうけど、大人の女の人の家に本がある、ってだけで、ねえねはこの本を読んで悲しくなったり嬉しくなったりするんだなって思ったら、それがすごい嬉しかった」 「で、なにがいいたいわけ?」 「セシル、私にとってあなたがその叔母みたいだってこと。」
「神の子どもたちはみな踊る」は村上春樹氏が2000年に刊行した連作短編集で、当初「新潮」に連載された時には「地震のあとで」という総題がふされていた。ここでの地震は神戸淡路大震災である(1995年1月)。なおこの神戸の地震からすぐの3月には地下鉄サリン事件がおきている。 今回これを思い出したのは、この短編集の中の「神の子どもたちはみな踊る」が新興宗教を扱っているからで、もちろん最近おきた安倍氏の事件に触発されてである。 この短編集では「神の子どもたちはみな踊る」が新興宗教を扱っている。主人公の善也(よしやと読む。ヨシュアに由来?)の母は『お方』を自分達の神とする宗教の信者で、『お方』こそがあなたの父であると善也に常々言い聞かせている(母子家庭)。しかし善也はこの人こそが自分の父ではないかと疑っている人物がいて、ある夜、偶然その人に出会い、跡をつけるが見失ってしまい、深夜の人っ子一人いない野球
ノルウェイの森 (講談社文庫) 目次 目次 はじめに TL;DR 実際にコースを歩いた記録 参考資料 MyEnigma Supporters はじめに 東京にいる知り合いと久しぶりに会おうという話をしたら、 「村上春樹好きだったよね? ノルウェイの森で主人公と直子が再会した時の 散歩コースを実際に歩いてみないか?」 と言われて、 正直、自分はノルウェイの森より、近年の作品の方が好きなのですが、 断る理由も無いので、一緒に歩くことにしました。 (事前に予習もしてました とある理由でノルウェイの森を数年ぶりに読み直している。なんか急に高校時代の事を思い出して、すごく不思議だな。記憶が繋がっているみたいだ。読むのは多分4、5回目だけど全然飽きないな。『ノルウェイの森』村上春樹著 (講談社文庫) Kindle版 https://t.co/6tXxSYLCN7— Atsushi Sakai (@At
フランス誌が「世界で最も読まれ、世界で最も謎めく作家の一人」と評する村上春樹にインタビューをおこなった。語られたのは、父のこと、小説のこと、そしてある一日の過ごし方まで──日本語の全訳を独占公開する。 現代日本で最も有名な作家は、控えめに言っても、メディアに出ることがあまりない。完全にミュート状態というわけでもないのだが、それに近いところがある。そのことについて尋ねられるのも嫌だというところを隠そうともしない。 「小説家にとっては『良い小説を書く』というのがいちばん重要な事柄であって、それ以外のことはだいたい全部『おまけ』みたいなものだ。しゃべりたい人はしゃべればいいし、黙っていたい人は黙っていればいい。それだけ」 だからフランスの読者がこれまで知れたのは、彼がところどころでしぶしぶ書き記したような伝記的事実の幾つかだけだ。音楽が好きで、趣味はランニングと野球。それ以外は本を通してわかるこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く