ウルシステムズでは2週間に1回の頻度で「カジュアルコーヒーミーティング」という催しを行っている。朝10時から。社長の漆原茂氏が同社のコア・メッセージを語り、その後、Q&Aとフリーディスカッションを行う。完全予約制で定員は10人。同社が採用した人材の3分の1が実はこのミーティング参加者で占められているという。 人員数の増加ではなく、質の強化を目指すのが同社のスタッフに対する基本的な考え方だという。少数でも極めて優秀なスタッフを求めている。それゆえに、隔週でミーティングを開催し、企業の理念や現場の状況などを社長自ら丁寧に話すという取り組みを開始した。 同社のこのような取り組みは、企業戦略と密接に結び付いている。同社は国内のIT業界において、「発注者側」に身を置くユニークな企業である。この立ち位置は、顧客企業の戦略的なIT活用の支援に「一点集中する」(漆原氏)ことで築かれる足場である。 2004