日本の国民食カレーの歴史は 2人のパイオニアの挑戦から始まった 明治38年、ハチ食品(当時:大和屋)二代目の今村弥兵衛は、大阪で薬種問屋を営んでいました。 ある日、漢方薬をしまってある蔵に入ったところ、なにやら良い匂いが‥。その香りが、当時海外から輸入されていたカレーの匂いと似ていることに気付いた弥兵衛。良い匂いのする柳行李をあけてみるとウコンや唐辛子といった香辛料が入っていました。これをきっかけに弥兵衛はカレー粉製造に勤しみ、当時、日本初の国産カレー粉を「蜂カレー」と名づけて発売しました。 一方、日本に初めて「カレー」という言葉を紹介したのは福沢諭吉です。福沢は1860年(安政7/万延元年)に「増訂華英通語」という辞書を出版し、この中でカレーという言葉を日本で初めて紹介しました。今や、日本の国民食と言えるカレーの歴史は二人のパイオニアの挑戦から始まったと言えます。 ※日経新聞参照 蜂カレ