政府の中央防災会議は、科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震(以下、「南海トラフ巨大地震」という)が発生した際の被害想定を実施しています。 この被害想定(平成25年3月公表)によれば、南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。 南海トラフ巨大地震の震度分布 (強震動生成域を陸側寄りに設定した場合)「南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)」(中央防災会議, 2013) 南海トラフ巨大地震の津波高 (「駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合)「南海トラフ巨大地震の被害想定(第二