東京都の新型コロナウイルスの今後の感染状況について、京都大学の西浦博教授のグループは、このままの感染状況が続けば、東京都内の重症者用の病床は今月下旬には満床になるとする試算結果を公表しました。 これは西浦教授が11日、厚生労働省の専門家会合で示したものです。 グループはデルタ株の感染力の強さなどを考慮して、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数のベースラインを「1.7」と想定し、今後の感染者数や重症者数がどう推移するかをシミュレーションしました。 それによりますと、緊急事態宣言などの効果によって実効再生産数が10%しか下がらず「1.5」だった場合は、新規感染者数の数は増え続け、今月末には1日3万人を超えるという試算になりました。 また、30%下がって「1.2」となった場合でも、来月5日には1万人に達する計算となりました。 50%下がって「0.85」とした場合は新規感染者数は減少に転じ