3D『マリオ』の歴史がここに! 小泉歓晃氏基調講演(その2) モントリオールインターナショナルゲームサミット2007 ●誇りを持って進もう! 2003年に東京制作部に配属となった小泉氏は、ゲームキューブ用ソフト『ドンキーコング ジャングルビート』の制作に着手する。このソフトは2003年に発売されたゲームキューブ用リズムアクションゲーム『ドンキーコンガ』に使われていた”タルコンガ”というコントローラーを、アクションゲーム用のコントローラーとして使用したエポックメイキングな作品だった。『ジャングルビート』をプレイするうえで使うボタンはたったの3つ。十字キーすら使用しない。アクションゲームをプレイするにはあまりにも少ないボタンの数だが、これをどう処理したのか? ここで考案されたのが”バインド処理”という、敵に近づくと画面がズームアップし、移動に使っていたボタンを攻撃用に変える手法だ。これにより、