大学の将来像について語る塩田邦成・大阪電気通信大次期学長=大阪府寝屋川市で2022年2月7日午後2時46分、松本光樹撮影 大学の学長には「学者」が就任するのが一般的だが、大阪電気通信大(大阪府寝屋川市)に4月、大学事務を主な経歴とする学長が誕生する。同大理事の塩田邦成さん(65)だ。事務方として約40年間、時代の変化と大学の役割を見つめてきた塩田さんは「今後は大学事務の役割が非常に大きくなる」と断言する。少子化が進み大学間の生き残り競争が厳しくなる中、その独自の戦略に耳を傾けた。【聞き手・松本光樹】 前任の大学を定年退職後に --学長就任の経緯は。 立命館大を卒業後、1978年4月に学校法人立命館の事務職員になり、以来約40年間、定年退職まで事務職員として勤めた。教育・研究・学生支援、就職などまんべんなく担当し、APU(立命館アジア太平洋大)の事務局長や、社会人などを対象にした立命館東京キ