本書のタイトルを見て、「これはまさに自分のための本ではないか!」と思い手に取られた読者の方も多いことだろう。なかなか減らない労働時間、息つく暇もない育児や介護、なくならないサービス残業、改善しないワーク・ライフ・バランス……。メディアなどでしばしば取り上げられるこれらの問題が明示しているように、日本ほど「時間がない」と感じる人々がたくさん暮らしている国は、他にないかもしれない。 しかし、『いつも「時間がない」あなたに』という字面から、さぞや有効な時間活用術が書かれているに違いない、と期待に胸をふくらませながら本書を読み進めるのはおすすめしない。副題の「欠乏の行動経済学」が表現しているように、本書はあくまでも「欠乏」に焦点を当てた学術的内容を紹介した入門書である(実際に、原著のタイトルは欠乏を意味する Scarcity で、副題を含めて特に「時間」を強調してはいない)。時間の他にも、モノやお
NHKきょうの料理などのテレビ番組、そしてさまざまな雑誌や本でおなじみの料理研究家、土井善晴さん。 私が最初に土井さんのファンになったのは、黒豆のレシピでした。そう、熱い煮汁に黒豆を入れて一晩戻し、それから煮含めるという、かの有名な「失敗しない黒豆」のレシピです。 それからも、料理番組で土井さんの回を見るたびに、おいしそうな料理が魔法のように簡単に美しくできあがるのに見とれ、「これなら私にもすぐできるかも」という気に何度させられたかしれません。そして実際に作ってみると、失敗なくおいしいものができるのです。 ちなみに最近では、豆腐を水切りせずに作る「大根の白和え」(正確には大根と人参の白和え)がびっくりするほど軽く、おいしく、家族の箸も止まりませんでした。 去年の夏、NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の影響で、久しぶりに「暮しの手帖」を読みたくなって、そのときに出ていた83号を買ってみま
2016年12月23日08:00 法務パーソンのためのブックガイド「法律書マンダラ2017」 カテゴリ法務_その他 businesslaw Comment(1) ※こちらの法律書マンダラの公開を停止しました。近日別の形で公開予定です。 年に一度のビジネスロー・ジャーナル2月号のお楽しみ企画「法務のためのブックガイド」を拝読しました。 Business Law Journal(ビジネスロージャーナル) 2017年 02 月号 [雑誌] [雑誌]レクシスネクシス・ジャパン2016-12-21 あいかわらず著者に対して遠慮のない辛口トークが炸裂する批評会。これはいざ著者側に立つと読んでいて心臓が痛くなるのですが、出版のなかった今年はそういうこともなく心安らかに通読(実はある書籍の改版がそろそろ出るらしいのですが、間に合わなかったのは幸い笑)。 ・・・と油断していたところ、続くカテゴリー別レビュー
年末年始はこの2冊を読んでいた。 『はじめての深層学習プログラミング』清水亮 『ゼロからつくるDeep Learning』斎藤康毅 結論から言うと、いま、人工知能やディープラーニングに興味があるひとは、2冊とも必読ではないかと思った。 アプローチが完全に対称的なので、両方読んだら、理論と雰囲気について、見通しがつくようになったのがとてもよかった。 『ゼロからつくるDeep Learning』は、ていねいに書かれたオーソドックスな入門書だ。人工知能開発によく使われる言語・Pythonの基本や数値計算ライブラリの使い方からはじまり、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、畳み込みときて、最後に画像認識を解説する。随所に適切な例題やサンプルコードを交えて、理論と実践をバランスよく説明している。 対して、『はじめての深層学習プログラミング』は、まったく真逆のアプローチだ。なんと、理論の解説など
12月22 2016年の新書 カテゴリ:その他 去年、「2015年の新書」というエントリーを書いてからここまで合わせて55冊の新書を読んだようです。 今年は6月から10月にかけて読みたいと思わせる新書の刊行ラッシュでした。そのせいもあって、読みたかったけれども読めずに終わってしまった新書もけっこうありました。 というわけで、豊作の一年の中から例年通り5冊をあげてみたいと思います。 一応、順位を付ける形で並べますが、上位3冊は横一線。2位、3位の本が著者の今までの著作からして期待通りだったのに対して、1位の本は期待を大きく上回る面白さだったので、こうした順位になっています。 移民大国アメリカ (ちくま新書) 西山 隆行 筑摩書房 2016-06-06 売り上げランキング : 55731 Amazonで詳しく見る by G-Tools 今年のニュースといえば、大統領選におけるトランプの勝利が上
速報 朝刊 記事一覧 紙面ビューアー 夕刊 記事一覧 紙面ビューアー 連載 特集 ランキング コメント その他 動画・音声・写真 土曜別刷り「be」 記者イベント 天気 数独 12星座占い サイトマップ 検索 ヘルプ Q&A(よくある質問) 総合ガイド お申し込み ログイン マイページ 有料会員紙面ビューアーコース登録済み 無料会員(クーポン適用中)紙面ビューアーコース登録済み 無料会員紙面ビューアーコース登録済み 朝日ID会員朝日新聞デジタル未登録 紙面ビューアーコース お客様サポート(個人設定) お客様サポート(個人設定) メール設定 スクラップブック MYキーワード 会員特典・プレゼント 提携プレミアムサービス ログアウト
The year’s notable fiction, poetry and nonfiction, selected by the editors of The New York Times Book Review. This list represents books reviewed since Dec. 6, 2015, when we published our previous Notables list. Fiction & PoetryALL THAT MAN IS. By David Szalay. (Graywolf, $26.) Szalay writes with voluptuous authority about masculinity under duress in this novel in stories. ANOTHER BROOKLYN. By Jac
A finalist for the National Book Award, Mahajan’s novel — smart, devastating and unpredictable — opens with a Kashmiri terrorist attack in a Delhi market, then follows the lives of those affected. This includes Deepa and Vikas Khurana, whose young sons were killed, and the boys’ injured friend Mansoor, who grows up to flirt with a form of political radicalism himself. As the narrative suggests, no
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OpinionLeadersLetters to the editorBy InvitationCurrent topicsUS elections 2024War in UkraineWar in the Middle EastThe World Ahead 2025Climate changeCoronavirusThe world economyArtificial intelligenceCurrent topicsUS elections 2024War in UkraineWar in the Middle EastThe World Ahead 2025Climate changeCoronavirusThe world economyArtificial intelligenceWorldThe world this weekChinaUnited StatesEurope
鈴木亘さんの『経済学者 日本の最貧困地域に挑む 』(東洋経済)をいただきました。お送りいただいたのではなく、奥様の周燕飛さんから直接お渡しいただきました。 http://store.toyokeizai.net/books/9784492444344/ 日本最大のドヤ街「あいりん地区」の再生はこうして始まった。大阪市特別顧問という当事者中の当事者である著者の筆によって描く。 この本は、中身を読まずに想像すると、橋下市長の下で特別顧問になったネオリベ経済学者が、労働者やホームレスたちの声を踏みにじってスラムをクリアしようと企むけしからんストーリーかと思うかも知れませんが、さにあらず、ある意味で全く逆です。 西成特区構想の仕掛け人がすべてを語る。 日本最大のドヤ街で、脱貧困の闘いが始まった! 本書のはじめの方で、特別顧問となった鈴木さんが集めた有識者座談会の面々は、マンガ「かまやん」で有名なあ
本/データ解析のための統計モデリング入門 のまちがいとその修正などです いろいろご指摘くださった読者の皆さん,ありがとうございました 何かお気づきのかたは 久保拓弥 までご連絡ください [もくじ] 第 16 刷 (20??) で修正したいまちがい 第 15 刷 (2018) で修正したまちがい 第 14 刷 (2017) で修正したかった図 10.4 第 13 刷 (2016-10-15) で修正したまちがい 第 12 刷 (2016-01-15) で修正されたまちがい 第 11 刷 (2015-04-24) で修正されたまちがい 第 10 刷 (2014-07-15) で修正されたまちがい 第 8 刷 (2013-10-04) で修正されたまちがい 第 5 刷 (2012-12-14) で修正されたまちがい 第 4 刷 (2012-09-25) で修正されたまちがい 第 3 刷 (201
講義のーと の内容を詳しく説明したものです 著者: 久保拓弥 出版社: 岩波書店, シリーズ「確率と情報の科学」 編集: 甘利俊一,麻生英樹,伊庭幸人 このペイジの省略 URL: http://goo.gl/Ufq2 刊行と まちがい・修正一覧) 第 1 刷刊行: 2012 年 5 月 18 日 第 15 刷刊行: 2018 年 3 月 15 日 原稿時点の PDF ファイル (参考用) 目次, さくいん, まえがき 韓国語版 (翻訳は滋賀大の李鍾賛さん, 2017-09-15) 「統計モデリング入門」ネット上のあれこれ (のごく一部) 丸善・ジュンク堂書店の「今年驚いた! 1 冊」の「驚きの出版賞」 に選ばれました! (web archive, KuboLog 2012-12-20) Amazon カスタマーレビュー はてな出版物 -- 言及ブログへのリンクなどがあります! ブクログ,
全体的には悪くないとは思うのですが、教科書として考えた時に、ん?と感じてしまう箇所が散見されます。 ・201ページ10行目「最初の拒絶通知」とあるのは、「最後」の誤りでしょうか。 ・212ページ5行目にかけ、先の出願が取り下げられたものとみなされ、「同時に当該優先権の主張が取り下げられたものとみなされる。」と読めますが、明らかに誤っている気がします。 ・247ページ、9行目にかけて、「便法として審決取消訴訟を提起して、そこにおいて原告はなんらの主張・立証もしないで審決取消判決を得て」とあるのですが、「原告」で良いのでしょうか?(なんら主張・立証もしないでなぜ取消判決が得られるのかよくわからないのと特許の審判で「和解」ってできるのでしょうか?) ・27年改正で省令委任となったところや、期間が変わったところなど、改正反映がされていない気がします。 ・国際出願のところは、全部で5ページくらいしか
作者:デイヴィッド・E. ホフマン 翻訳:花田 知恵 出版社:原書房 発売日:2016-07-25 時は1980年代前半、ソ連の最高機密文書をアメリカに提供しつづけた男がいた。「10億ドルの(価値ある)スパイ」とアメリカ政府の中枢から呼ばれていた人物だ。 この大物スパイの活躍は長年機密扱いとされ、これまで表舞台で語られることはなかった。最近のCIA(アメリカ中央情報局)機密解除をうけ、本書でその全貌がはじめて明かされている。ワシントン・ポストの敏腕記者が、千ページにもわたる機密文書と関係者への取材から、アメリカとソ連の諜報戦の最前線を緻密に再現させた一冊だ。内容の濃さとスリリングな展開おいて、スパイ本の中でも群を抜く傑作である。 物語は、1977年1月、とあるロシア人の男がモスクワ市内のガソリンスタンドで給油していたCIA支局長に手紙を渡すところから始まる。はじめCIAは男をKGB(ソ連国
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