気温が氷点下50度にも迫る厳寒のロシア東シベリア・サハ共和国の首都ヤクーツクの路上で、死んだ雌犬の体を温めるかのように2週間にわたり寄り添って離れず、日本の忠犬ハチ公にちなんで「ハチコー」と呼ばれて話題を呼んだ雄犬が、14日までに保護された。 「殺す」「串焼きにする」などといった意見が同市のインターネットの掲示板に寄せられたため。 保護したヤクーツク動物援助基金のアーラ・コマレンコ代表(27)によると、多数のメディアで取り上げられたハチコーに対し、犬嫌いの市民が脅迫的な意見を表明し始めたため、ハチコーへの危害を考慮し12日に保護したという。 地元ではハチコーを引き取りたいとの声もあり、コマレンコ代表は人間に慣れさせる訓練を始めたが、同代表は「日本で引き取りたい方はいませんか?」とも話している。(共同)