ベルリンで開催されたCure53のイベント、CureConの資料です。
Electronを使ってブラウザのようなアプリケーションを作る場合には webviewタグが使用される。例えば、アプリケーション内にexample.jpのサイトを表示するには以下のようにHTMLに記述する。 <webview src="http://example.jp/"></webview> ここで、webviewタグにallowpopups属性を付与すると、example.jpサイト内のコードからwindow.open等を使って新たにウィンドウを開くことができるようになる。このとき、example.jpに悪意があり以下のようなコードが含まれているとする。 if( typeof require === "undefined" ) window.open( 'http://example.jp/', '', 'nodeIntegration=1'); else require( "chi
HTML5で導入されたiframe要素のsandbox属性は、そのiframe内のコンテンツに対しJavaScriptの実行を始め様々な制約を課すことでセキュリティの向上に役立つ機能である。例えば、以下のように指定されたiframeでは、iframe内からformのsubmitなどはできるが、iframe内でのJavaScriptの実行やtarget=_blankなどによってウィンドウを開くことなどは禁止される。 <iframe sandbox="allow-forms" src="..."></iframe> sandbox属性に明示的に allow-scripts という値を指定しない限りはiframe内では直接的にはJavaScriptは実行できないが、かといってiframe内から間接的にJavaScriptを必ずしも実行させることが不可能かというとそうでもない。 sandbox属性
そのうちもう少しきちんと書きますが、とりあえず時間がないので結論だけ書くと、タイトルが全てでElectronでアプリを書く場合は気合いと根性でXSSを発生させないようにしなければならない。 これまでWebアプリケーション上でXSSが存在したとしても、影響範囲はそのWebアプリケーションの中に留まるので、Webアプリケーションの提供側がそれを許容するのであればXSSの存在に目をつむることもできた。しかし、ElectronアプリでDOM-based XSSが一か所でも発生すると、(おそらく)確実に任意コード実行へとつながり、利用者のPCの(そのユーザー権限での)全機能が攻撃者によって利用できる。 そのため、Electronでアプリケーションを作成する開発者は気合いと根性でXSSを完全につぶさなければならない。 nodeIntegration:falseやContent-Security-Pol
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