学校が始まるのは憂鬱でも、毎週月曜日が待ち遠しくてたまらなかった少年時代。なぜなら、月曜日は「週刊少年ジャンプ」の発売日だからです。最新号を心待ちにし、物語の展開に一喜一憂し、仲間たちと大好きな作品の話題で盛り上がる――。いま振り返ってみれば、週末が終わってしまうことをポジティブに受け止められたのは、ジャンプ黄金期世代の特権だったのかもしれません。 でも、あれほど夢中になっていたジャンプなのに、いつしか自然に"卒業"を迎えていたのはなんだか不思議。それはおそらく、勉強や仕事に追われ、いつしかマンガに興じる心のゆとりを失っていったからなのでしょう。それでも、ジャンプが僕らに教えてくれた「友情・努力・勝利」の三原則は、いまでもしっかり胸に刻み込まれているし、貪るようにページをめくった人気作品の数々は、同世代の共通言語になっています。 去る9月下旬、スマホ・タブレット用アプリ『少年ジャンプ+』が
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