さて、まずわからないのは、主人公Lについて。映画と原作が別物というのはわかっているが、なぜこうも根幹部分を変えてしまうのか。 たとえば原作のLは、全国大会レベルの腕を持つ夜神月とテニス対決で互角に戦い、サンボか何かの(訂正:カポエイラ)格闘技もお手の物、 という文武両道キャラであった。同等の能力を持つライトとの天才対決という構図を成立させるための、これは必然といえる。 ところがこの映画版3作目では"体を動かすのが大の苦手"という、まるで引きこもりニートのごとき設定になっている。 また、猫背や甘いもの好きという、お遊び程度に触れておけばいいような設定を、やたらと使いまわし、とにかくくどい。 Lに対する人物描写について、まるでそれしか思いつかないのかと思うほどで、素人が見ても「ああ、 これはあまりデスノを読んでいない人が作った映画だな」と感じるはず。