2.1. 基本的な仕組みLinux システムには 2 種類の時計があります。ひとつは、バッテリー駆動の リアルタイムクロック(RTC や CMOS クロックもしくは ハードウェアクロックとも呼ばれています)であり、これはシステムの電源が オフの時にも動いていますが、システムの稼働中は使われません。 もうひとつは、システムクロック (System Clock, カーネルクロックもしくは ソフトウェアクロックとも呼ばれます) であり、これはタイマ割り込みに基づく ソフトウェア・カウンタ(software counter)です。 システムクロックは システムの稼働中以外には存在しないので、起動時に RTC (もしくは それ以外の外部時計) によって初期化される必要があります。ntpd の付属文書で「クロック」を参照するという場合、RTC ではなくシステム クロックの参照を意味しています。それら