スケーラビリティを持つマイコンアーキテクチャで 自動車のソフトウエア開発効率化に貢献する 金子 博昭 氏 NECエレクトロニクス マイクロコンピュータ事業本部 自動車システム事業部長 半導体大手メーカーとして知られるNECエレクトロニクスだが、2005年後半から2年以上にわたって営業赤字となるなど厳しい経営状態を強いられている。現状を打破し、通期の営業黒字化からさらなる成長をめざすために、デジタル民生分野とともに事業再構築の2本柱として期待されているのが自動車分野である。自動車システム事業部長の金子博昭氏に、着実な成長を見せる車載マイコン事業の現状と今後の戦略について聞いた。 NECの半導体事業は、マイコン製品を開発してきた歴史は長い。車載用では、1980年代からカーラジオ用に多数採用されており、現在でもカーオーディオ用マイコンでは世界トップシェアを持つ。しかし、車載用途ということで専