多くの人が何かを作りたいと思っている。仕事にしたいとは考えなくても、なんらかの創作活動に関わりたいと思う人は多いだろう。しかし、作品を「売って」生活していくことは、だんだん難しくなってきている。 まず、ストックとしてのコンテンツが増えた。今までの本、マンガ、アニメ、ゲーム。過去の優れた名作は本当に多い。人の可処分時間や作品を消費する意欲は時代を経てもそれほど変わらない。一方で、僕たちは必ずしも最近の作品を楽しまなければいけないわけではない。過去の作品に手を伸ばしてもいいわけで、すでに、この世には人間の一生ではとても消費しきれないほどのコンテンツがある。 過去の作品は、安いか、または無料だ。青空文庫やProject Gutenbergなどのサイトでは過去の名作が無料で読め、それだけでもほとんど一生分のコンテンツがある。現在売りだされているあらゆる作品は、常に過去の偉大な名作たちとの競争を強い
今年7月、日本におけるネイティブアドの本格的な普及を見据え、「JIAAネイティブアド研究会」が発足された。インターネット広告推進協議会(JIAA)事務局長の長澤秀行氏は、ネイティブアドが注目される背景について、次の3つを挙げる。 1つ目は、スマートフォンの普及。これにより、ユーザーのインターネットメディアヘの接触時間が増加し、頻繁になった。しかし、それと併行する形ではスマートフォンにおける広告は普及しておらず、ユーザーに広告が無意識に、あるいは意識的に避けられる現状がある。スマートフォンの普及に伴うインターネット広告の限界の顕在化だ。毎年2月に発表される「日本の広告費」によれば、インターネット広告費は、2011年に新聞広告費を上回り、2013年にはテレビ広告費の半分に匹敵するに至った。一見順調に成長しているように見えるネット広告だが、スマートフォンにおける広告普及が難しく、スマートフォンの
概要 製品を有料で売ることが難しくなった 任天堂のアミーボは「いいわけ」 ゲームというコンテンツ自体がユーザーの創作を促すプラットフォームになるべき 「コンテンツ」がそれぞれにとって切実な時代に 最近低迷している大手の家庭用ゲーム会社がこの先生きのこる方法について書いていく。その方法は、一言で言ってしまえば、ゲームというコンテンツの世界観を、ユーザーが創作を行うためのプラットフォームにすることだ。以後、長くなるが、詳しく説明していく。 製品を売ることが難しくなった ソーシャルゲームは好調だが、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)をメインに作っている会社はあまり景気がよくない。すでに市場規模はコンシューマーよりソシャゲのほうが大きい。その理由は色々あるにしても、一つは、デジタルコンテンツの料金は無料に近づいていき、すべてのコンテンツは無料との競争を強いられるからだ。(参考:クリス・アンダーソ
KADOKAWA・DWANGOの川上量生会長へのロングインタビュー中編。「反アマゾン法があるフランスは、時代錯誤ではなく賢い」「グーグルやアップルだと、結果的にはクリエーターは儲からない」等々、持論は続きます。クリエイターも儲かるプラットフォームを模索し、川上会長が選ぶ戦略とは――。 「プロより素人が儲かるし、権利も強い時代」 ――ヒットメーカーが作るだけでなく、ネット上にはユーザーが作るコンテンツもあります。著作権はどのように機能しているんでしょうか。 著作権法の歴史を勉強するとわかるんですけど、著作権法って、権利者の権利を守るだけではない側面があります。作者がコンテンツの権利を何でも主張できることを制限する側面です。たとえば放送局に対する包括契約みたいな。誰か一人の権利者が反対すると何もできないということがないように、権利者を制限するっていうのが日本の著作権の仕組みでもあったんですよね
KADOKAWAと経営統合し、KADOKAWA・DWANGO会長に就任した川上量生氏(46)が朝日新聞のインタビューに応じました。出版とネットの融合で「クリエイターが儲かるプラットフォームを作りたい」と語る川上氏に、これからのコンテンツ産業や大型新サービス「ニコキャス」などについて聞きました。ほぼ全文を3回にわたりお伝えします。 「新旧世代の接点になるのがミッション」 ――経営統合後の動きとして、地方の書店でユーザー参加型のネット中継イベント「ニコニコ書店会議」を開いていますね。 イベントというのは象徴だと思ってるんですよね。リアルのイベントが面白いっていうことを強調するための象徴。普通は都心のね、すごく大きなお店がやっていたと思うんですよ。僕はそうじゃないと思っていて、地方でがんばっているんだけど、厳しい状況にある、地方のお店を応援したいという、そういうメッセージを伝えていきたいというこ
KADOKAWA取締役の角川歴彦会長(左)、ドワンゴ代表取締役の川上量生会長(右)。日本のポップカルチャーを代表する2者が対談した 写真:編集部 東京・六本木で24日、インターネット企業のアカマイが「アカマイデジタルメディアカンファレンス2014」を開催。KADOKAWA取締役の角川歴彦会長、ドワンゴ代表取締役の川上量生会長、KADOKAWA・DWANGOとして経営統合した2社を代表する両名が顔を合わせた。 統合のきっかけについて聞かれた角川会長は、自分のことを「ボスザル」と呼んでいた川上会長から数年前「ボスザルが元気なうちに(経営統合を)やります」と声をかけられたと語る。角川会長から「ぼくも元気がなくなってるんだよ」と伝えると、「じゃあやりましょう」とすぐ話が進んだと話し、会場の笑いを誘った。 経営統合後のKADOKAWA・DWANGOは、デジタル・アナログ両面から日本最大級のコンテンツ
米Twitterは8月20日(現地時間)、遺族が故人に関連する画像や動画のツイートをリクエストできるよう「Twitterのルールとポリシー」を改定した。同日、Twitterの公共コミュニケーション担当者がツイートで発表した。 ポリシーの「亡くなられたユーザーに関するご連絡」というページに、新たに「画像の削除」という項目が追加された(本稿執筆現在、日本語化されていないので訳は本稿筆者によるもの)。 「故人への想いを尊重するため、Twitterは亡くなった方の画像を特定の状況において削除します。遺族あるいは権限を持つ個人は、対象となる方の死亡前後に致命的な被害を受けた際、「privacy@twitter.com」にメールすることで画像あるいは動画の削除をリクエストできます。Twitterは削除リクエストを検討する際、コンテンツの報道価値などの公共の利益について考慮するため、すべてのリクエストに
僕はコピーライターです。日ごろ、書く専門家として、広告代理店や制作会社、企業の方々から依頼を受け、コピーやテキストを書くのが僕の仕事です。また、セミナーや研修でライティングを教えることもあります。そんな僕がこれまでの仕事を通して感じてきたのが、“書かずギライ”の存在です。“書かずギライ”の方たちはこう言います。「おれ、文才ないからなあ」「どうも書くことが苦手で」と。 しかし、そんなことをおっしゃる方々も、その実、非常に優秀な方ばかりで、デザイン、プログラミング、マネージメント、マーケティングといった、ご自分の専門分野では非常に優れた能力を発揮していたりします。もう、提案したり教えたりする僕が劣等感にさいなまれるほどに、です。 で、僕は考えました。“書かずギライ”の正体、それは“自分が書いたもののクオリティが判断できない状態”なのではないか……と。デザインやプログラムと違って、善し悪しの判定
携帯電話向けコンテンツや「アトラス」ブランドのゲームソフトを展開するインデックスが粉飾決算をしていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は6月12日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で強制調査に乗り出した。 同社は「本件に関する詳細につきましては現在、関係当局による調査中でありますことから、現時点においてはご報告いたしかねることをご理解いただきたくよろしくお願い申し上げます」とコメントを発表。調査には協力し、事実関係が明らかになり次第速やかに報告するとしている。 報道によると、同社は関連会社などと架空取引する手法で売上高を水増しした疑いがあるという。 インデックスは携帯電話向け公式コンテンツで急成長。旧タカラ株式を取得して筆頭株主になったほか、民放などが大規模な増資に応じたこともあった。だが海外携帯コンテンツ事業の失敗が大きなつまづきとなり、さらに公式コンテンツから“勝
アプリ開発などを手がけるエイチエムディティは4月8日、iOS向け辞書アプリ「大辞泉」の新版「2.0」を有料(2000円)で公開した。昨年5月に公開した前バージョンは、アプリ本体を無料化し、「ソーシャルゲーム風課金」機能を実装する新たなビジネスモデルに挑戦したが、「成果を収益に結びつけることができなかった」ため、有料に戻したという。アプリを収益化する難しさが改めて浮き彫りになっている。 大辞泉は、26万2500語を収録した辞書アプリ。前バージョンでは全機能を無料化し、機能の使用に回数制限をかけていた。回数制限は、時間の経過か、有料アドオンの購入により解除されるという“ソーシャルゲーム風”ビジネスモデルに挑戦していた。 同社はブログで、再有料化の経緯やダウンロード数、課金率などを詳細に報告している。ダウンロード数は公開から11カ弱で約15万と「辞書アプリとしては、充分に大きい」数だった。検索語
ドラマとバラエティはコンテンツ化のプロセスが違う? 日本テレビによるHuluの買収が報道され、「ドラマやバラエティのコンテンツが増えるはず」なんて予想や、「日本では米国と違ってペイTVは無理」なんてネガティブな意見があったり…。国内VOD(オンデマンド・ビデオ)やSVOD(定額オンデマンド・ビデオ)は、これからどうなるのでしょうか。 「課金コンテンツ、成功のデザイン」でも触れましたが、アメリカのドラマや映画では、世界でのコンテンツ化権込みで製作費を確保しています。人気作品になりそうなら、1話あたり数億円かけることも。中には1話に50億円かけたなんてテレビドラマさえもあります。 筆者は、日本のバラエティ番組にたまに出演しますが、コンテンツ化のプロセスは、ドラマや映画と少し違っています。放映後に「評判が良かったから」「内容が良かったから」などの理由で、海外配信やオンデマンド・コンテンツ化の相談
This week, Harry Potter fans screamed twice: first, upon the leaked video of an apparent open-world Hogwarts game in development, and secondly at JK Rowling, after she once again amended plot details of her series via a reply to someone else’s tweet. Gita loves Harry Potter, and drunk people used to yell “You’re a…
著作権法は、コンテンツやプログラムの作成者のみならず、利用者にとっても知らないでは済まされない法律です。本稿で基本的な知識を身に付けましょう。 コンテンツやプログラムを作成・利用する全ての人にとって、著作権法は知らないでは済まされない法律です。しかし、現在の著作権法は改正の繰り返しによって極めて複雑化しており、今日のデジタルテクノロジとの整合性が取れていない部分も増えています。著作権法の最重要ポイントに絞って解説していきましょう。 1分-著作物とは何か? 著作権法は著作物の利用と保護を図り、文化の発展に寄与することを目的とした法律です(特許法が発明の利用と保護を図り、産業の発展に寄与することを目的としているのと対比できます)。 著作権法の保護対象になる著作物とは、思想や感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、音楽、美術の範囲に属するものと定義されています。現在の一般的用語でいえば「
ミサワ「aikoの「花火」は大して凄くないわー。それ、ビートルズで聴いたわー。幼少時代にビートルズで聴いたわー」私がプロのミュージシャンをやめる日もう一つは、王道感のウソという話。音楽産業で信じられてる"怪しい伝説"にこんなものがあるらしい。「1度ヒットした曲の構造を徹底的に分析して要素を抽出して、違うパターンでその条件をもういちど再現すればそれはヒット曲になる。」王道感というのが何を指しているのかによるが、コード進行のようなものを指しているのであれば、それはあながち嘘ではないと思うよ。 そう言えば、aiko の「花火」の構造が凄い!なんて記事を思い出したけど、元ネタのブログにしても、aikoを褒めすぎな気がする。 ブルースのオチに、C C Bb Bb A A Ab Ab G A B C (コードではなくて音で) C7th (コードでジャーン!)みたいなのがあるけど、これって何なの?普通の
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
コンテンツは本当にアクセシブルか Webアクセシビリティは、大きく分けて 2 つの『デザイン』があります。ひとつは、情報を分かりやすく整理し、目的の情報へた辿り着くための Web アクセシビリティ。この要素は、色、形状、動き、スピードなど、UI デザインの課題と重なるところが多いです。もうひとつの要素は、情報の構成や文章のスタイルといった「編集」とも呼べる Web アクセシビリティです。 前者の情報構造や操作性は、明確なガイドライン化がしやすく、チェックもしやすいですが、後者の編集の部分は、パッと見では判断がしにくいだけでなく、ガイドラインとして共有するのも難しいです。 Webアクセシビリティにある 2 つの『デザイン』 もちろん JIS X 8341–3:2010 でも「利用者が理解できるコンテンツ」を制作・維持できるようにすることが重要であると書かれていますが、技術で解決できるところに
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く