【榊山神社文書】 解題 熊野庄内各社の物申役を勤めた梶山氏に伝来する文書である。 一 熊野社神田注文 熊野之内御神田[ 一米五石 八幡御神田 物申かゝへ (ヵ) 一壹石五斗 す才神田 物申かゝへ 此内四斗五升ハ不作 一米五斗 熊のう神田 物申かゝへ (王) 一米貳斗 天玉神田 物申かゝへ 一米五斗 きおん神田 [ ] 以上七石参斗 (1555) 天文廿四年十二月十日 赤川源左衛門尉(花押) 兒玉若狭守 渡邊新右衛門尉(花押) くまの物申 まいる *書き下し文・現代語訳は省略。 「注釈」 「榊山神社」─安芸郡熊野町中溝。熊野盆地の西北にそびえる城山と金ヶ灯籠山の間に ある谷の入口で、盆地の大半を眺望できる丘陵上に鎮座。もと本宮八幡 宮と称し、神功皇后以下三神を祀る。旧村社。承平三