備中国分寺(総社市上林)の参道改修工事に伴う総社市教委の発掘調査で21日までに、同寺創建期(8世紀中ごろ)の参道脇の溝跡が見つかった。同寺は中世に1度廃寺となり、創建当時の伽藍(がらん)配置や周辺施設など不明な部分が多く、同市教委は「創建期の寺の姿や、その後の変遷を探る手掛かりとなる」としている。 同寺は、奈良時代に聖武天皇の命令で建てられた国分寺の一つ。南北朝争乱時の福山合戦(1336年)で焼失したと伝えられ、現在の伽藍は江戸時代に再建。備中国分寺跡は国史跡、再建した五重塔は国の重要文化財に指定されている。 調査区域は、寺の山門から南に延びる参道の両脇計約40平方メートル。溝跡は西側の区域で見つかり、現在の地面から約1メートル下で、南北約4メートル、東西50~60センチ、深さ約30センチにわたり確認された。当時の参道の西側に沿って掘られたとみられ、内部からは創建期の瓦が大量に出土した。
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