中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)は、自社のスマホに搭載するモバイルプロセッサーを内製化する計画だ。米クアルコムや台湾の聯発科技(メディアテック)といった外国のサプライヤーへの依存を減らすのが狙い。 プロセッサーの生産を通じ小米は自立性を強め、クアルコムの顧客が主導する「アンドロイド」スマホ市場で存在感を高める可能性がある。自社設計するプロセッサーの量産は2025年に開始する予定だ。事情に詳しい関係者が、部外秘の事業計画であることを理由に匿名で語った。 小米は、半導体投資に積極的な大手テクノロジー企業の一角に食い込むことを目指している。米国との技術競争上、中国政府が重視するテーマでもある。中国の当局者は、国内企業に対して海外技術への依存度を可能な限り減らすよう繰り返し求めており、小米の計画はそうした取り組みにも貢献しそうだ。 今回の計画は、小米にとっては他の先端分野への進出にも
Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い(1/5 ページ) IntelがNPUを統合した「Core Ultraプロセッサ」を立ち上げてから、あと2カ月ほどで1年が経過する。第1弾となる「シリーズ1(開発コード名:Meteor Lake)」はモバイルに特化したCPUとなり、デスクトップ向け製品の投入は見送られた。 そしてこの2024年シーズンに登場する「シリーズ2」は、まず9月に薄型/軽量向けの「Core Ultra 200Vプロセッサ」(開発コード名:Lunar Lake)が登場した。こちらは設計に大幅な刷新が行われ、同社としては事実上初めてメモリモジュールまで統合したことに注目が集まった。 そして10月9日(米国太平洋夏時間)、シリーズ2のラインアップにデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが
「アーキテクチャライセンス」はArmのビジネスモデル Armは、スマートフォン/タブレットやPC、組み込み機器で使われるCPUやGPUの“アーキテクチャ”の設計をなりわいとしている。 「それならIntelやAMD、NVIDIAと同じでは?」と思う人もいるかもしれないが、これらの企業は、自ら設計したCPU/GPUを自社で販売している。それに対して、Armは自らCPU/GPUを販売していない。「ならどうやって生計を立てているの?」という点だが、アーキテクチャをもっぱら他社にライセンス(利用許諾)することで生計を立ている。 AppleやMediaTekなど、同社のライセンス供与先は多岐に渡る。QualcommもArmとライセンス契約を締結し、その上で同社のSoC(System on a Chip)に搭載するCPUコアの設計を行ってきた。 ArmはなぜQualcommへのライセンスを取り消すのか?
英Arm Holdingsは、米Qualcommに知的財産権を使用したチップ設計を認めるアーキテクチャライセンス契約を破棄すると、米Bloomberg Newsが10月22日(現地時間)に報じた。両社の間で法的な争いが続いている。 報道によると、ArmはQualcommに対し、ライセンス契約の解除を60日以内に通知することを義務付けており、Qualcommはこの契約により、Armが所有する標準規格に基づいた独自のチップを開発することができるという。 日本のソフトバンクグループが過半数の株式を保有するArmは、Qualcommが米Nuvia(シリコンバレーの半導体設計スタートアップ)を買収した後、新たなライセンス交渉を怠ったとして、2022年にQualcommを提訴している。 Armは以前、米Microsoftの「Copilot+」ノートPC向けに計画されているQualcommの現行の設計が
従来、CPUコアは製造時のテストをパスすれば信頼できると考えられてきた。しかし、半導体の微細化が進み、CPUの構造が複雑化するにつれ、製造時には検出できない潜在的な欠陥が増えていることが明らかになってきた。これらの欠陥は使用中に顕在化し、静かにデータ破壊を引き起こす可能性がある。 正常なCPUがまれに計算エラーを起こす。厄介なことに、このエラーは多くの場合“サイレント”であり、誤った計算結果が唯一の症状となる。そのためエラーが発生したことに気付くのが非常に難しい。エラーが検出されずに後続の計算に影響を与え、被害が拡大するケースもある。 研究者らはこの問題を「計算実行エラー」(Computational Execution Errors、CEE)と呼んでいる。調査によると、大規模サーバ群では数千台に数個の割合でCEEが発生しているとのこと。これは単なるランダムなハードウェアエラーの増加ではな
Intelが次の消費者向けプロセッサ「Arrow Lake」へのIntel 20Aプロセスノード採用を見送り、外部パートナーのプロセスを採用することを明らかにしました。デビッド・ジンズナーCFOによると、リソースを20Aプロセスノードの改良版である18Aプロセスノードに集中させることで経費節減を図るもので、5億ドル(約720億円)の節約になるとのことです。 Continued Momentum for Intel 18A https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/opinion/continued-momentum-intel-18a.html Intel announces cancellation of 20A process node for Arrow Lake, goes with external nodes instea
最も高効率なx86プロセッサ、Lunar LakeことIntel「Core Ultra 200V」正式発表 2024.09.04 02:08 更新 2024.09.03 配信 全9モデルがラインナップ Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2024年9月3日(現地時間)、かねてよりアナウンスされていたスリム・モバイルノートPC向け最新CPU「Lunar Lake」こと、「Core Ultra 200V」シリーズを正式発表した。 Meteor Lakeの後継製品で、3Dパッケージ技術のFoverosによるタイル構造を継承。ただし、タイルの構成はCPU、GPU、NPUなどが実装された「コンピュートタイル」、チップセットの機能を備えた「プラットフォーム・コントローラ・タイル」、ダミーの「フィラータイル」の3つの構成へと大きく変更され、メモリもパッケージ上に統合さ
6月4日から開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2024は、こういうと失礼かもしれないが、予想外の盛り上がりを見せた。特集ページに記事一覧があるが、昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2023と比較して記事の数が多いというのがその傍証ともいえる。 ちなみに主催者であるTAITRA(台湾貿易センター)の発表によれば、2024年の参加者は8万5179人。2023年が4万7594人なのでらほぼ倍増である。ちなみにコロナにより休止する前の2019年は4万2495人であり、今年がいかに盛況だったかがわかろうというもの。 筆者の個人的な感想で言えば、昨年は久しぶりの再会ということで出展者・参加者ともに様子見というか、恐る恐るという感じだったのが、今年は一気に弾けた感がある。昨年は「この調子だとCOMPUTEXは遠からずなくなるのではないか」という気がしたのだが、今年は見事に復調した。 そんな雰
スイスのバイオコンピューティングスタートアップ企業「FinalSpark」の研究者らが発表した論文「Open and remotely accessible Neuroplatform for research in wetware computing」は、16個のヒト脳オルガノイド(人間の脳の幹細胞を培養して作られる小さな脳のような構造体)を組み込んだバイオプロセッサを提案した研究報告である。同社のプレスリリースによると、このプロセッサは、従来のデジタルプロセッサの100万分の1以下の消費電力を実現できるという特徴を持つ。 ▲電極と接続されている脳オルガノイド このプロセッサには、生体組織であるヒト脳オルガノイドを収容する4つの多電極アレイ(MEA)が使用されている。 各MEAには4つのオルガノイドが収容されているため、計16個の脳オルガノイドが組み込まれている。各オルガノイドは、電気刺
2021年6月、技術リーカーのkopite7kimiがNVIDIAのT234プロセッサの詳細な情報を公開し、NintendoがカスタマイズされたバリアントであるT239を受け取ることが初めて明らかにされた。2年の歳月を経て、T239がNintendoの次世代Switchに搭載されることはほぼ確実となった。T239は、8コアのARM A78C CPUクラスタに基づいた先進的なモバイルプロセッサであり、NVIDIAのRTX 30シリーズAmpereアーキテクチャに基づいたカスタムグラフィックスユニットと組み合わされている。 この記事では、T239がNintendoとどのように関連しているか、そして最も近いモバイルGPUとの比較を通じて、低電力Ampereベースのグラフィックスコアが提供可能なものについて探求する。また、Switch 2の開発者に対するGamescomでの披露から得られた情報との
中国政府が、政府のコンピューターとサーバーにおいてIntelおよびAMD製チップの使用を段階的に廃止する方針を打ち出し、ガイドラインを発表したことがわかりました。 China blocks use of Intel and AMD chips in government computers https://www.ft.com/content/7bf0f79b-dea7-49fa-8253-f678d5acd64a China blocks use of Intel and AMD chips in government computers, FT reports | Reuters https://www.reuters.com/world/china/china-blocks-use-intel-amd-chips-government-computers-ft-reports-202
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く