前回、ベールを脱いだ異色企業「平成建設」の米国進出計画。文字通り「米カリフォルニア州に大工を引き連れ、純和風の高級住宅を建てに行く」という一大プロジェクトだ。住宅は典型的な地産地消商品で、米国には米国のハウスメーカーが居並ぶ。また、本当に最高品質の日本住宅を建てるには、木材などの材料を日本から大量に持ち込むことも不可欠で、コストも跳ね上がる。それでも秋元久雄社長は、①本格的な日本住宅は住み心地や素材の循環性、美しさなどで世界に類のない居住空間、②米国の超富裕層は東洋的アート、特に日本家屋への造詣が深いなどを根拠に、新規事業の潜在力の高さを熱く語った。 今回は、平成建設と現地でタッグを組む米ウエストウイングの榑松寿延社長に、米国の超富裕層は本当に日本の家を買うか聞いた。 (聞き手は鈴木 信行) 前回は、平成建設の秋元さんに米国進出計画をお話ししてもらったんですが。 榑松:「信じられない」「荒