ラリー好きで知られるモータージャーナリストの国沢光宏さんに出されたお題は、どちらもラリーに関係するGRヤリスとヒョンデ・アイオニック5Nに乗って、その魅力を探るというものだった。そんなお題にモータージャーナリストの国沢光宏さんは「終わり」と「始まり」というワードで答えた。はたしてその心やいかに。 最後の武闘派 この2台のクルマを並べ、私が超短いタイトルを付けるとすれば「終わりと始まり」にしたい。説明するまでもなくGRヤリスというクルマ、世界規模で考えても「最後の武闘派」と言って良い。いわゆる競技車両として使うためのホモロゲモデルです。古今東西(といっても東は日本だけ)、ホモロゲモデルは自動車好きにとって憧れの存在だ。 有名なのはオークションで最も高い値が付くフェラーリ250GTO(グラン・ツーリスモ・オモロゲート)。競技で勝つには普通のクルマと違うスペックを持たせたいのだけれど、ワンオフ・