起業家の支援事業を展開する米Yコンビネーターのギャリー・タン社長兼CEO(最高経営責任者)は、SVBの破綻直後にこうツイートした。 さらにタン氏は起業家に対し、政府へ窮状を訴えるべきだと強く勧めた。ツイートには公的な救済の道へと政治家らの目を向ける思惑がありそうで、「絶滅」の表現は割り引いて考えるべきだが、事態は確かに深刻だ。 SVBの場合は①スタートアップとの取引比率が高い構造で、②貸し出しの伸びをはるかに上回るスピードで預金が拡大していき、③その預金が急激に引き出されるという逆回転に耐えられなかった。この3つの流れはいずれも、銀行としては珍しくスタートアップ特化型であるために起こった。 だからといって日本が起業向け融資を控えるのではなく、バランスの取れた金融構造を探ることが必要だ。 まず、SVBにとってアキレス腱だった「預金が集まりすぎて困る問題」について見ていきたい。新型コロナウイル
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