研究者(ポスドク)の給料・年収補足 ポスドクと呼ばれる研究者の平均年収は300万円程度とそれほど高くはなく、高い人でも500万円~600万円程度です。 一般企業に勤める会社員の方が給料をもらっていると考えていいでしょう。 特に20代や30代といった若い世代の場合、年収200万円台というのも珍しくありません。 さらに健康保険や通勤手当などがないケースもあり、月給は30代で25万円前後だと考えた方がいいでしょう。 研究者(ポスドク)の仕事内容 ポスドクとは博士号を取得後、2年~3年の期間限定で研究者として働く人のことをいいます。 博士研究員ともいわれ、博士号を取得した人の約3割~4割ほどがポスドクとして働いています。 主な仕事は大学や研究機関での研究で、テーマは人によって異なります。 自分が研究したいテーマを設定できる場合もありますが、大学の教授のもとで働く場合は教授の研究テーマが自身の研究テ
古巣の研究所のラボの後輩とスカイプ。すごい話を聞いた。 近所のラボの院生がNをはじめ複数論文を出した(すたーをーずでは院生がCNSを出すのは本当にカンタン!ポス毒よりはるかにラク)。いざ卒業という時に、PIからストップがかかった。PIいはく「おれはお前に論文をプレゼントした。お前の力でも何でもない」ここまでは納得だけど、それからがすごい。「あと3本論文を出すまでは卒業させない。なぜならお前しか使える人材がいないから」。ちょっと意味不明。院生に実力ないと言っておきながら、他にまともなのがいないとか。件の院生はサイエンスを辞める。こうなるとボスの推薦状がクソになるので、ポスドク先探しすら厳しい。アメリカは推薦状天国(地獄?)なので。しかも悪い意味で根回しすることで知られてるPIだし。彼も数年前は「おれはボスを尊敬する」とか言ってたのに。 ブラックラボとして有名なとこなので、こういうエピソードに
学術研究分野での競争は激化しており、研究者は様々な側面―資金源の構造、出版形式、キャリアの展望、研究管理システム―から影響を受けています。学術界で独り立ちする一歩手前の、キャリア上の重要局面に位置するポスドク研究者は、科学研究における文化的影響をもっとも強く受けているといえます。ポスドク研究者は、多くの機関で研究を牽引する立場におり、学術研究の未来を担っています。しかし激しい競争下に置かれ、安定した職の確保が難しいという彼らの直面する問題は、あまり取り上げられることがありません。そんな中、米国と英国のポスドクが直面している問題と現状を取り上げた2つの報告書が、事態を重く見ている学者たちの注目を集めています。以下は、この2つの報告書で挙げられている主な問題点です。 英国のレポート―英国における科学研究文化 Nuffield Council on Bioethicsがまとめたこのレポートでは、
「大学の予算削減でポストを失った37歳の生物系研究者。彼が次の稼業として選んだのは、元アカデミアのメンバーを集め、これまでの知識を生かし、危険ドラッグを作って売りさばくことだった‥」。 これは、イタリア映画祭2015で上映された映画「いつだってやめられる」のストーリーです。同作品はイタリアのゴールデン・グローブ賞で最優秀コメディー賞を受賞したそうな。 研究者からクスリの売人に。海外のフィクションですが、これが日本の若手研究者の、というか、その一人である自分の、将来像になるなんてこと、あるでしょうか!? そんなことあるわけないじゃん、と自分に言い聞かせながら、日本のニュースを見ると、「博士号の取得者を5年で倍にする」、「人文系学部・大学院、規模縮小へ転換」など、何やら、苦しむ若手をさらに増やしてしまいそうな政策案が次々と出てきています。あれれ、そんなことも、意外とあるかもしれない!? 文科省
By the time Sophie Thuault-Restituito reached her twelfth year as a postdoctoral fellow, she had finally had enough. She had completed her first postdoc in London, then moved to New York University (NYU) in 2004 to start a second. Eight years and two laboratories later, she was still there and still effectively a postdoc, precariously dependent on outside grants to secure and pay for her position.
Yachie Laboratory School of Biomedical Engineering (SBME) The University of British Columbia (UBC) Biomedical Research Centre 2222 Health Sciences Mall Vancouver, BC Canada V6T 1Z3 Yachie Laboratory Premium Research Institute for Human Metaverse Medicine (PRIMe) Osaka University The Center of Medical Innovation and Translational Research 2-2, Yamadaoka Suita, Osaka, Japan 565-0871 谷内江研究室 大阪大学ヒューマン
わかい研究者たちはこれからどうなっちゃうのでしょうか?よく話題になるし、またよく聞かれる質問です。 わたくしは生物系というか生命科学系の人間なので物理や化学などの若い研究者の将来は日本でどうなっているのかわかりません。 生命系ではあまりかんばしい将来を考えるのは正直難しいでしょう。 研究者はだれだって好きこのんで苛烈な競争におかれるような環境を好むはずがありません。 だれもが落ち着いてやりたい研究をしたいと願うものです。それが3年、よくても5年で職が無くなり、次がみつかるかどうか分からなかったら不安だし毎日が楽しいはずがありません。 そういう分野にどうしても行きたいと願う若者が減るのは当然でしょう。 いったいなぜどうしてこのようなトレンド(流れ)の研究社会環境になったのでしょうか。誰かが意図して計画したわけでなくせいぜい「健全な競争のもとにおける生命科学の発展」を企図して研究者つまり学位取
政府は、博士号取得後も助教などのポストに就けず研究をしている「ポストドクター(ポスドク)」が、正規の職に就けるよう国立大に促す方針だ。 安定した職を得られない研究者が増えれば、研究開発の基盤が揺らぎかねないためだ。「ポスドク対策」の実績に応じ、大学に配る予算(運営費交付金)に差をつけ、対策の効果を高める考えだ。 財務省と文部科学省が調整し、6月下旬にまとめる政府の「骨太の方針(経済財政運営の基本方針)」に反映させ、2015年度にも実施したい意向だ。ポスドクが学内外で正規の研究職に就けるようにするため、国立大に〈1〉学内で若手向けのポストを増やす〈2〉産学連携を強化し、企業も含め安定した職に就けるようにする――ことなどを求める。国立大の運営費交付金(約1・1兆円)の配分が硬直化しているとの声もあり、「対策」の成果を踏まえ配分を見直す方向だ。 大学院生は1991年度の9万8650人が13
I have enjoyed research and teaching for the last twelve years. Yet, I have resigned from my postdoctoral position at MIT a week ago, giving up on the dream of an academic position. I feel liberated and happy, and this is a very bad sign for the future of life sciences in the United States. Michael Eisen, my co-advisor from graduate school at Berkeley recently wrote that it is a great time to do s
研究者やってます。 流れ着いて田舎にきました。 なんとかパーマネントはゲットしたけど、研究よりも教育でしょ!みたいな主張が幅をきかせてるし、 研究費もほとんどないようなところだった。 安定したポジションで、ゆっくり研究して、みたいな生活に憧れてたけど、なんかこれが一生続くんだなと 思うとうっすら恐怖を覚えてきた。 これって研究者のポジションなんだろうか。 研究もできるポジションなだけな気がする。 できれば故郷に帰りたい。 こんななんのゆかりもない田舎で年をとっていくのはこわい。 でも、いまの研究者の現状を考えると、これでも幸せなんだよな、とも思う。 ポスドクに戻ったって、どうなるもんでもないだろう。 ポスドクに戻れば、涙が出るほどパーマネントに憧れるんだろうし。 ああ、どうしたもんかな。無い物ねだりなのかな。
ポスドクに求められる業績のインフレーション化と40代助教・准教授の業績の陳腐さのアンバランスについて 私は日本でポスドクをしています。将来は日本もしくはアメリカで自分のラボを持ちたいと思っています。しかし、バイオ系の研究者のため、空いているポストはほとんどないにも関わらず競争相手が非常に多く、今後どうするべきかと途方に暮れてしまうこともあります。 同僚や良く面倒を見てもらっている年配の先生方と話をすると、ポスドクを卒業するための業績の最低ラインがここ数年で驚くほど上昇しているということを実感させられます。 今やポスドクを卒業するには、Nature/Cell/Scienceに筆頭著者の論文を持っているのは当然で、それら雑誌の姉妹紙であれば一つだけでは足りないとまで言われることもあります。 さらにアメリカでラボを持とうとすると、そういった業績に加えて大御所研究者たちとのコネ(そういう研究者達の
学振 PD が任期 4 年間になるだとか、国立大学教員の給料が年俸制に移行するだとかというニュースを目にして、前々から気になっていたポスドクの給料の相場がどんなものか調べてみました。 博士号だけでは不十分! ―理系研究者として生き残るために 作者: ピーター・J・ファイベルマン,西尾義人出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2015/05/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書) 作者: 水月昭道出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/10/16メディア: 新書購入: 9人 クリック: 324回この商品を含むブログ (231件) を見る 日本天文学会には TENNET というメーリングリストがあり、その内容は公開されています。そこに流れる情報の数割は公募情報なので、過去ログを漁るとポスドク
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6年ほど過ごした関東を離れ、およそ9年ぶりに関西に戻ってきました。3月いっぱいで前職を辞して、心機一転新しい住居、新しい職場で再スタートしたからです。関西に戻ってきたといってもはじめて住む町なので、全く新しい人生を歩むような気分です。引っ越し直後は桜が満開だったので、新入生や新社会人のように新鮮な気持ちで新しい生活をはじめています。 さて、関東での最後の仕事としてとある学会の会報作り(編集作業)に従事しました。その会報の中で、今年の1月に行ったシンポジウム『生態学者の研究留学』の内容を特集記事としてまとめました。シンポジウムの講演者お三方に原稿を執筆していただき、加えて現在留学中の方々にも寄稿していただきました。合計7名の研究留学体験記を読めるような形にしたというわけです。 生態学分野に限らず、これから研究留学を考えている人、いつかはしたいと思っている人などの良い手引きになるのではないかと
無職の博士の前に現れた白衣を着た老人。老人は仙人ならぬ専任のようで、博士を助けるために手をさしのべる。その結末やいかに? 本文 一 或春の日暮です。 とある大学の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は無職の博士といって、元はしっかりとした大学院で学位をとったものでしたが、学位取得後も職はなく、奨学金という名の借金ものしかかり、今はその日の暮しにも困る位、あわれな身分になっているのです。 「日は暮れるし、腹は減るし、その上もうどこへ行っても、雇ってくれる所はなさそうだし――こんな思いをして生きている位なら、いっそ走ってくる電車へでも身を投げて、死んでしまった方がましかも知れない」 博士はひとりさっきから、こんな取りとめもないことを思いめぐらしていたのです。 するとどこからやって来たか、突然彼の前へ足を止めた、白衣を着た老人があります。それが夕日の光を浴びて、大
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