在日コリアンを中傷するビラが福岡市内の商業施設のトイレなどに貼られた事件で、福岡県警は、建造物侵入容疑で逮捕、起訴された福岡市南区の無職越智和年容疑者(64)を同容疑で追送検し、捜査を終えたと26日発表した。「在日コリアンが嫌いでやった」と容疑を認めているという。 6月17~30日に福岡パルコ(福岡市中央区)のトイレなど市内の計16カ所でビラが貼られ、いずれも越智容疑者が関与したことを確認した、と県警は説明している。 追送検容疑は、「日本人を排除、差別するコリアン企業」などと書いたビラを貼る目的で、6月18~26日に博多バスターミナル(同市博多区)のトイレに侵入したなどというもの。 事件をめぐっては、福岡地検が今月22日に建造物侵入罪で起訴した際に「ヘイトスピーチ対策法の趣旨にも照らした」と言及した。(鈴木峻)