マレーシア・ボルネオ(Borneo)島サラワク州(Sarawak)の熱帯雨林にかかる虹(2007年12月13日撮影)。(c)AFP 【7月6日 AFP】地球が氷づけにならずに済んだのは植物のおかげ――。米エール大学(Yale University)などのチームによるこのような研究結果が1日、英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表された。数億年にわたり地球の気温を変動させてきたメカニズムに光をあてる成果だ。 5000万年前の地球は極地にも多くのワニが生息していたほど暖かかった。その後、大気中のCO2濃度は低下し、地球は長い寒冷期に入っていった。 ケイ酸塩が化学的風化する際の化学反応により大気中のCO2が減少する。長年月をかけて地下水に溶けこんだCO2は、最終的には海に吸収される。理論的にはヒマラヤ(Himalayas)山脈やアンデス(Andes)山脈が生まれた約2500万年前の造山活動