学校の式典で行われる国歌斉唱などについて「一部の自治体で強制の動きがある」と記述した日本史の教科書を採択した埼玉県教育委員会の委員長が、県議会から見直しを求められたことに対して、「教育委員会の考え方を県議会に的確に伝えることができなかった」として、辞任する意向を表明しました。 埼玉県教育委員会は、学校の式典で行われる国旗掲揚と国歌斉唱について「一部の自治体で強制の動きがある」と記述した「実教出版」の高校日本史の教科書について、教科書による記述の違いを記載した補助的な指導資料集を活用するとしたうえで採択しました。 これに対して県議会の文教委員会は「自国や郷土に誇りを持てる」という県の教育方針に沿わない記述があるとして、見直しを求める決議を可決していました。 19日に開かれた県教育委員会で清水松代委員長は、5人の委員に採択を見直さない方針を示し、了承されました。 そのうえで清水委員長は「採択の