【ニューデリー=岩田智雄】インドで、牛肉を売ったり食べたりしたなどの疑いをかけられた市民が暴徒に襲撃される事件が急増している。国民の約8割を占めるヒンズー教徒の多くが、牛を神聖視していることが背景にある。ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)が与党のモディ政権が誕生した2014年5月以降に事件が集中しているとの分析があり、一部の市民がモディ政権下で行動を過激化させているといえそうだ。 6月22日、首都ニューデリー近郊のハリヤナ州で列車に乗っていたイスラム教徒の少年(15)が、十数人の男に「牛肉を食べた」といいかがりをつけられ、刺殺された。少年は牛肉を食べる習慣はなかったが、暴徒らは、服装で少年を牛肉を食べるイスラム教徒と決めつけたらしい。 インドのデータ・ジャーナリズム市民グループ「インディアスペンド」の調査によると、2010年から今年6月25日までの間に、63回の牛肉(水牛を含む)に関
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