京浜急行電鉄は三崎口駅のさらに南に線路を延ばす構想を悲願として来たが、2016年に突然“凍結”してしまった。これを額面通りに受け取ってもいいのか。 京浜急行電鉄は京急久里浜線の延伸計画、つまり同線の最南端にある終着点・三崎口駅(神奈川県三浦市北東部)のさらに南に線路を延ばす構想を悲願として来たが、2016年に突然“凍結”してしまった。 ところが、ある業界関係者は 「この大英断で行政側を困惑させ、『延伸計画を復活してください』と相手側にお願いさせ、『そこまでいうなら』と有利な条件で計画を再開するための、実に巧妙な戦術では」 と深読みする。 延伸路線は、当初三崎口駅から半島南端の三浦市の旧市街で中心部でもある三崎港地区までの約4kmの区間だった。途中に「油壷駅」(仮称)を設け、ペンギンで人気の「京急油壷マリンパーク」(老朽化で2021年閉園)や、周辺に散在するマリーナやキャンプ場、別荘に対する