栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。 第80回 江戸時代は猫またぎの一種だった鮪《まぐろ》 価値が認められたのはヅケが発明されてから 車 浮代 魚が好きな猫でさえ、またいで通るというので「猫またぎ」という有り難なくない別称で呼ばれていた鮪。江戸時代は、鰯や秋刀魚などと同様に下魚(げ… 2014.9.19 第79回 利休が好んで茶菓子に使った「胡麻」は究極のアンチエイジング食材 車 浮代 胡麻を活用し、多種多様な料理を生み出している日本は、世界でも珍しい存在です。奈良時代に胡麻の栽培が始まり、長い歴史の中で、炒りごま、練りご… 2014.9.5 第78回 天正年間に伝来した「玉蜀黍《とうもろこし》」 明治後期ま