そこで、超純粋水と超音波の洗浄に加え、新たに10パーセントの水酸化カリウム水溶液によるアルカリ洗浄で葉の表面の構造物を破壊し、マイクロプラスチックの形状を維持したまま葉の表面から洗い出す手法を確立。その上で実測値を求めた。10パーセントの水酸化カリウム水溶液ではマイクロプラスチックが変形し、溶出することはない。 コナラの葉の表面を水で洗っただけのもの(写真上)と、10パーセント水酸化カリウム水溶液で洗浄した葉の様子。この手法で、葉の表面構造物に捉えられたマイクロプラスチックも数えられるようになる(日本女子大学提供) その結果、葉の面積1平方メートルあたりに1000個のマイクロプラスチックが存在していることが分かった。日本全体のコナラ林においては年間約420兆個のマイクロプラスチックが捕捉されていると推計されるという。宮崎教授は「森はマイクロプラスチックを貯める役割を持っている。まるで空気清