ちょこっと - finalventの日記さん 補足的に。 労働が資本主義経済の勃興によって疎外され、商品が生み出される過程をマルクスは「経済学・哲学草稿」で以下の通りデッサンしています。 1.生産物の、労働者からの疎外 2.労働の、労働者からの疎外 3.人間の、類的存在からの疎外 4.人間の人間からの疎外 4つの中間項を媒介して、人間同士が疎外される資本主義社会が構築されるという論理ですね。 まず前提として、生産手段を持った人々と、労働力以外には何も持たない「自由」な人々がいます*1。 「自由」な人々は、労働力以外に交換できるものを持っていませんから、労働力を交換します。 このことによって、「労働力」が「商品」となります。 そして、労働者は自身の労働の果実を直接受けられないので、「労働生産物の、労働者からの疎外」が起きます。 「労働」も、生産手段を持った人々=資本家の指示に従い行われること