16日に開港3年を迎える神戸空港など関西3空港の08年の旅客数が計約3405万人にとどまり、過去最低になったことが国土交通省の調査でわかった。関西、大阪(伊丹)の2空港時代の旅客数を初めて下回った。神戸空港は関西地方の航空需要を掘り起こす効果を期待されたが、景気低迷による航空各社の減便や外国人客の減少を受け、3空港の総旅客数は減り続けている。 神戸空港が開港した06年は3空港で計約3578万人が利用し、前年の2空港時代より約55万人増えた。しかし、翌07年には減少に転じ、08年は3空港すべてで旅客数が前年を約9〜4%下回った。このため、2空港時代の05年より約118万人も下回った。 関西空港の08年の旅客は約1571万人で、前年に比べて約70万人(約4%)減。円高が進むにつれて国際線を利用する外国人客が減り、国内線でも減便が相次いだ。日本航空と全日本空輸が不採算路線の廃止・減便を進める