クリックして拡大する屋外フェス「FUKUSHIMA!」のステージをバックに立つ坂本龍一さん。足元には、表面被曝を防ごうと大風呂敷が敷き詰められた=福島市の自然公園「四季の里」(堀口葉子撮影) 先月、福島市で地元ゆかりの音楽家や詩人らが開いた野外フェス「FUKUSHIMA!」に音楽家、坂本龍一さんが駆けつけた。東日本大震災以降、初めて訪れた福島の地で坂本さんは何を感じたのか。音楽、エネルギー、そして暮らしについて語ってもらった。(堀口葉子) JR福島駅から車で25分。吾妻連峰の麓にある自然公園「四季の里」でフェスは行われた。 「車から見る景色は、一見、緑豊かな田園風景が広がっているんですが、(東京電力福島第1原子力発電所の事故で)こののどかな土地に放射性物質が降ってしまった。景色がきれいな分、にがい思いがする」と坂本さんは眉をひそめる。 その福島で何ができるか。発起人で音楽家の大友良英さんは