PCCの起源は、1970年代後半にStephen C. Johnson氏が作成した「Portable C Compiler」。古くに登場したCコンパイラの1つで、GCC(GNU C Compiler)が登場するまでは主要なコンパイラの座を得ており、その後多数のCコンパイラの土台となっている。 2007年、NetBSDコミュニティでプロジェクト再開が発表され、Anders Magnusson氏らがC言語規格のC99をサポートするべく、オリジナルのPCCをベースに書き直しに着手した。その後、2008年1月にC99に対応したバージョン0.9.9がリリースされている。最新のPCCでは、フロントエンドコードの約50%、バックエンドコードの約80%が書き直されている。 特徴は移植性の高さ、高速なレスポンス、使いやすさなど。ライセンスはGCCがGPLであるのに対し、PCCではBSDライセンスを採用する。