アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ。選手、監督として輝かしい実績を持つが、これまでのW杯では不運が続いていた 【写真:ロイター/アフロ】 いくら熱心なサッカーファンでも、特に若い方たちは、アルジェリアを率いるボスニア人監督のバヒド・ハリルホジッチという名前にピンとこないはずだ。今回のワールドカップ(W杯)ブラジル大会で初めてその名を聞く人も多いだろう。しかし、とても興味深い人物なので、この機会に彼のことを少し知っておいても損はない。 現在61歳のハリルホジッチは、1970〜80年代にかけてセンターFWとして第一線で活躍し、ゴールを量産した元名選手。旧ユーゴスラビアのベレジュ・モスタルで台頭したあと、フランスのナントで2度もリーグアンの得点王に輝き、もちろん旧ユーゴスラビア代表でもプレーした。監督キャリアも華々しいものである。フランスのリールを1年間で2部からチャンピオンズリーグの