今、世界の発展途上国において、一国のリーダーや政府要人の利権に絡む汚職など腐敗が蔓延しており、それが政争、紛争、貧困、環境破壊、人権侵害、児童労働・奴隷労働といった問題を引き起こしている。 ドイツに「透明性インターナショナル(Transparency International=TI)」というNGO(非政府組織)がある。このTI、世界180カ国政府の透明度を10点満点で評価して毎年ランキングを発表している。 2009年のランキングによると、透明度トップはニュージーランド、第2位がデンマーク、第3位スウェーデンであった。カナダが第8位に対して日本は第17位であった。 ランキングには現れない問題 カナダも日本も180カ国中トップ10%に入っており透明度は高いほうだ。ただ、このランキングには大きな問題がある。なぜなら、例えばある企業が他国へ行って資源の権益を取得して開発契約を締結する時に、贈収賄