11月5日に発表された上期の連結決算において、営業損益が150億円の赤字に転落した、宅配大手のヤマトホールディングス(HD)。 前編『「スマホをパクってるのは絶対にスキマバイトの連中だろ」…150億円の赤字に転落した「ヤマト運輸」で「iPhone窃盗」が頻発している「謎」』に続いて、後編では現場のドライバーを取材。 昨年スタートした「分業制」のほか、新サービス「こねこ便420」に関しても、現場からは不満が相次いでいることが判明した。宅配業界の雄、ヤマトの苦難の1年間を振り返る。 現場ドライバーが大混乱した1年間 宅配大手のヤマトホールディングス(HD)にとって、今期は「勝負の1年」のはずだったーー。 昨年6月、トラック運転手不足が懸念される「2024年問題」を見据えて、ヤマトは長年ライバル関係にあった日本郵政との協業を発表。それに伴い、今年1月末にはポスト投函サービス「クロネコDM便」を廃